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39歳で他界、久光重貴さんに田嶋会長「あまりにも早すぎて残念としか言葉がありません」

[ 2020年12月21日 20:21 ]

久光重貴さん(2016年4月撮影)
Photo By スポニチ

 2013年に右上葉肺腺がんと診断され、闘病していた元フットサル日本代表の久光重貴さんが19日、39歳の若さで亡くなった。久光さんが現役選手として最後まで所属したフットサルクラブを持つ湘南ベルマーレが20日に発表した。

 この訃報を受け、日本サッカー協会の田嶋幸三会長(63)と元日本代表MFでフットサル委員長の北沢豪氏(52)が21日、協会を通じて以下の通りコメントを発表した。

 ▼田嶋幸三会長 この度の久光重貴選手のご逝去の報に接し、心からお悔やみを申し上げます。長期間にわたり闘病生活を続けながら今年の1月まで試合に出場するなど、最後まで多くの人達に勇気や希望を届け続けた選手でした。フットサルを続けながら、癌に関する啓発活動、小児がんのお子さんやご家族への支援にも熱心に取り組まれ、多くの人々を元気づけてこられました。39歳という若さでのご逝去はあまりにも早すぎて残念としか言葉がありません。謹んでご冥福をお祈りいたします。

 ▼北沢豪フットサル委員長 この度の久光重貴選手の突然の悲報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。フットサル日本代表にも選出された彼が病と戦いながらも今シーズンもフットサル選手として現役を続けた姿は大きな勇気を与えてくれました。また自らが先頭に立って病気の子ども達の笑顔を広げていくフットサルリボン活動に取り組まれたことはフットサル界から社会へ大きく貢献していたものと感じるとともに敬意を表します。彼のひたむきなフットサルへの姿勢や社会貢献の意思を残されたクラブや選手、フットボールファミリーのみなで引き継ぎ、継続して取り組んでいきたいと思います。

 湘南は20日、「かねてより闘病を続けながら私たちと共に戦ってまいりました、湘南ベルマーレフットサルクラブ所属の久光重貴選手が12月19日に逝去いたしました。共に戦っていただいた皆さまへの御礼と合わせてここに謹んでご報告させていただきます」と発表した。

 久光さんは1981年7月8日生まれ。V川崎(現J2東京V)のジュニアユース出身で、その後、帝京高校へ。2008年にFリーグの湘南入りしたが、2013年開幕前、身体検査で右鎖骨付近に影が見つかり、5月から詳しい検査を受けた結果、右上葉肺腺がんと診断されたことを同年7月に公表。その後も闘病しながら現役生活を続けていた。

 17日には自身のツイッターに「ベルマーレを通じて応援してもらえることは、本当に嬉しいです。皆さんからのたくさんの温かい言葉が、自分の生きる力や頑張る勇気に変わります。気持ちが辛くて折れそうになる時もあるけれど、支えてくれる仲間やサポーターがいるから負けられない。想いを力に変えて頑張ります!」とツイート。これが最後の投稿となった。

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2020年12月21日のニュース