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鹿島・上田、2発快勝 3位名古屋と2差でACL圏射程「しがみついていきたい」

[ 2020年12月13日 05:30 ]

明治安田生命J1第32節   鹿島2ー0清水 ( 2020年12月12日    カシマ )

<鹿島・清水>前半4分、鹿島・上田(左)が先制ゴールを決めファン・アラーノと抱き合う
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 明治安田生命J1リーグは12日、各地で7試合が行われ、鹿島は清水を2―0で下した。東京五輪世代のFW上田綺世(22)が今季10点目をマークするなど、2試合連続マルチ弾の活躍。名古屋、C大阪の上位勢がともにドローに終わったため、今季残り1試合で3位名古屋とは勝ち点2差。逆転でのACL出場圏の3位浮上へ望みをつないだ。

 これが伝統の底力か。鹿島が“負ければ終わり”の一戦を制し、3位へ望みをつないだ。前半の2得点を守り抜いての2連勝。名古屋に勝ち点2差と肉薄し、ザーゴ監督(51)は「内容よりも我々は勝つことが1番大事。ACL出場争いにまずは首がつながった」と振り返った。

 大一番で22歳が気を吐いた。開始4分、FW上田が右CKのこぼれ球を右足で流し込んで先制。12分には縦パスに飛び出し、相手GKをかわして右足でネットを揺らした。2試合連続のマルチ弾で、プロ2年目で初の2桁となる10点目を記録。「チームが勝つためのゴールだと思えば、まだ少ない」と謙虚に話した。

 今季はザーゴ監督の下、ポゼッションを重視する新スタイルに着手。開幕序盤こそリーグ4連敗と苦戦したが、戦術の浸透とともに順位を上げてきた。「新しい選手、戦術に慣れるには時間がかかるもの」と指揮官。結果が出ない中でも下を向くことなく、選手と自身を信じて戦ってきた。

 クラブ史上初の最下位スタートを切ったチームも、最終盤に上位をうかがう位置に来た。上田は言う。「サポーターと一緒にしがみついていきたい」。大きな可能性がある限り、望みは捨てない。

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