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鳥栖・金明輝監督、王者・川崎Fにドロー「選手たち頑張ってくれた」

[ 2020年12月13日 05:30 ]

明治安田生命J1第32節   鳥栖1―1川崎F ( 2020年12月12日    駅スタ )

<鳥栖・川崎F>後半40分、同点のシュートを決め喜ぶ、鳥栖・レンゾ・ロペス
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 全チームから勝利の“完全V”を狙う川崎Fを相手に、鳥栖は一歩も引かない堂々とした戦いをみせた。9451人が駆けつけた“満員”のスタジアムから、イレブンに惜しみない拍手が注がれた。

 1点を追う後半41分。バウンドした原川からのクロスを、ロペスがうまく頭で合わせ技ありゴール。サポーターに向け全身で喜びを表現したロペスは、横浜FC戦に続く2戦連続の同点弾に「うれしい」と汗を拭った。前節に続き決定的なクロスを送った原川には「いつも動きを見て、それに合わせていいボールをくれる」と感謝した。

 高い技術でボール保持に優れる相手に、立ち上がりから全員が激しいハードワークで対峙(たいじ)。ボールを何度も奪い返す粘りを見せ、簡単に好機をつくらせなかった。

 開幕戦での前回対戦もスコアレスドロー。圧倒的な強さで優勝した川崎Fに今季唯一、負けていない鳥栖には気負いがない。先制されながらも追いつくたくましさで、王者に対する無敗を守った。

 逆に、相手ゴールを何度も脅かし、慌てさせた。今季積み上げてきた成果がにじむ内容に、金明輝監督も「やってきたことは間違いじゃなかった。選手たちは頑張ってくれた」と成長を称えた。

 ロペスは「優勝したとても強いチームに負けなかったことはチームの自信、来年にもつながる」と胸を張った。残り2戦。勝ち点を奪い、1つでも上の順位でフィニッシュする。

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2020年12月13日のニュース