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名古屋“ラスト瑞穂”で大荒れ痛恨ドロー 指揮官激怒「試合ぶち壊された」

[ 2020年12月13日 05:30 ]

明治安田生命J1第31節   名古屋0-0横浜FC ( 2020年12月12日    パロマ瑞穂 )

 名古屋―横浜FC 後半、PKを巡る判定に抗議する名古屋・フィッカデンティ監督(中央)=パロマ瑞穂
Photo By 共同

 各地で7試合が行われ、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内の3位名古屋は横浜FCと0―0で引き分け。試合終盤は微妙な判定に泣いた。2位のG大阪とは2差の勝ち点60。4位C大阪は柏と0―0で引き分け、勝ち点は同59。5位の鹿島は清水を2―0で下し、勝ち点を58に伸ばした。残り1枠の天皇杯出場権とACL出場権を巡る戦いが白熱してきた。

 
 26年アジア大会のために来年から改修工事に入るパロマ瑞穂でのラストマッチは、大荒れの展開になった。後半34分、MFシミッチの折り返しが相手DFのハンドを誘い、一度はPK判定を得た。だが主審が副審と協議した結果、取り消し。判定が覆った。

 イライラが収まらないMFガブリエル・シャビエルは同37分に相手を蹴って一発退場。もちろん、誰よりも怒りを爆発させたのはフィッカデンティ監督だった。

 「重大な試合をぶち壊されてしまった。60メートルも離れた人間(副審)の意見で、15メートルくらいの距離で見ていた人間(主審)の意見が変わった。我々は全員で戦ってきたが、全員で抗議する練習はしていなかったね」

 痛烈な皮肉を交えながら不服を申し立てた。残り1枠となった天皇杯出場権を懸け、G大阪やC大阪と熾烈(しれつ)な争いが続く。大阪の2チームよりも消化試合が一つ多く、勝利は最低限だっただけに、やるせない思いだけが募った。

 J1通算100試合出場の節目で14年の西川(浦和)に並ぶJ1タイ記録の個人年間16試合無失点の記録を打ち立てたGKランゲラックも「勝って終わりたかった」と渋い表情を浮かべた。残り1戦。2位フィニッシュは崖っぷちで、ACL出場圏内の3位死守が現実的な目標となる。

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