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柏・山下、千金弾で7年ぶり決勝へ 狙い通りの1発「チャンスあると思っていた」

[ 2020年10月8日 05:30 ]

ルヴァン杯準決勝   柏1ー0横浜 ( 2020年10月7日    ニッパツ )

前半、先制ゴールを決め喜ぶ柏・山下
Photo By スポニチ

 柏が、総力で7年ぶりとなる決勝の扉をこじ開けた。0―0の前半11分。左CKでファーサイドのFWオルンガがゴールラインから抜けるしぐさを見せると、後ろから駆け上がったDF山下が頭でたたきつけた。オルンガがおとり役となって生まれた技あり弾。山下は「チャンスはあると思っていた」と、狙い通りの一発に破顔した。

 1分け1敗で迎えた今季3度目の対戦。先月27日は1点リードの後半ラスト15分に3失点で敗れた。同じく前半に先制したこの日はGK金承奎(キムスンギュ)がビッグセーブを連発。守備陣が体を張って失点は許さず、ネルシーニョ監督は「ピンチがいくつもあった中、よく防いでくれた」と称えた。

 決勝はエース不在の可能性がある。11月9~17日にケニア代表はアフリカ選手権予選が控え、オルンガの招集は確実だ。通常は直前合宿があり、来月7日の決勝戦は欠場が見込まれる。指揮官も「現場の人間としては行ってほしくないというのが本音」と、現在19得点で得点ランクトップの不在を懸念する。

 だが、今や決してオルンガ頼みのチームではない。山下は言った。「ファイナルに行けない選手もいる。その選手のためにも、タイトルを獲りたい」。中断明けにチームが掲げた「総力戦」の成果を見せる時が来た。

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2020年10月8日のニュース