FC東京DF中村　完封でルヴァン杯決勝進出貢献、自身初タイトルへ「さらに努力したい」

　FC東京のDF中村帆高（23）が8日、都内での練習後にオンラインで取材に応じた。7日のルヴァン杯準決勝の川崎F戦では後半10分から途中出場し完封勝利に貢献。自身初タイトルに王手をかける中、「決勝までの時間をどうチームとして過ごすかが大事になる。FC東京は最近はタイトルを獲れていないので、（獲得の）力になりたい。決勝までの期間、さらに努力したい」と言葉に力を込めた。

　チームとしては優勝した09年以来、11年ぶりの決勝進出。ただ、満足も慢心もない。「昨日、健太さんも『我々は何もつかんでいない』と言っていた」。明大時代には数多くのタイトル獲得に寄与してきただけに、頂点に立つ難しさは百も承知。勝利の喜びもそこそこに、改めてかぶとの緒を締めた。

　中村自身も「もっと奮起しなければ」という思いがある。リーグ戦ではプロ1年目ながら、ここまで18試合に出場。計算できる戦力として長谷川健太監督（55）から信頼を得ているが、「アシストもゴールもまだ0。全然チームの力になれていない。やっぱり結果が出ないとチームに貢献できているとか、存在意義とはなかなか見いだせないと思う。数字を残さないといけないという思いも強い」とあさって10日のホームG大阪戦、そしてその先へ視線を向けた。

　そのG大阪戦からは味の素スタジアムの来場者制限数を緩和し、上限を約1万2000人に引きあげる。それに伴って、これまで開催を見合わせていた「青赤パーク」を再開。“予約の取れない店”として知られる「肉山」が初出店するほか、多くのスタジアムグルメを楽しめる。