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FC東京・中村帆、明大出世ライン 室屋後継右SBは大学後輩23歳ルーキー

[ 2020年8月19日 05:30 ]

FC東京のDF中村帆高(提供:FC東京)
Photo By 提供写真

 4位につけるFC東京は19日、敵地で8位の広島と対戦する。日本代表DF室屋成がドイツ2部ハノーバーへ完全移籍してチーム力低下が心配される中、大卒1年目のDF中村帆高(23)が18日、都内での練習後にオンラインで取材に応じ、定位置確保とさらなる飛躍を誓った。

 明大の3学年先輩で同じサイドバックの先輩の背中を追ってきた。「(室屋)成くんの存在がどれだけ大きかったかは同じポジションの自分がよく分かっている。もっと近くで学びたかったし、一緒にプレーしたかったが、移籍した今は弱音を吐いてられない」。連勝を狙う広島戦では室屋の後継者として5試合ぶりの先発が濃厚だ。

 飛躍の見本にしたいのが同僚の日本代表DF渡辺剛だ。昨季途中に主力だったDF張賢秀(チャンヒョンス)がサウジアラビアのアルヒラルに移籍。後釜に座るとすぐに頭角を現し、東京五輪代表の10月のブラジル遠征に初招集され、12月のE―1選手権ではA代表に選ばれた。

 「こういう形で回ってきたチャンスだが、実戦が一番経験が積める。厳しい道でも縮こまらず、常に自分と向き合って成長したい」

 室屋からは「頼んだぞ」と激励された。その思いに応えないわけにはいかない。「守備だけではなく、成くんのように得点に絡まないといけない」。明大からFC東京入りし、海を渡ったサイドバックではDF長友佑都(前ガラタサライ)もいる。偉大な先輩たちと同じようにFC東京で定位置をつかみ、五輪代表、そしてA代表へと駆け上がる。

 ◆中村 帆高(なかむら・ほたか)1997年(平9)8月12日生まれ、神奈川県横須賀市出身の23歳。日大藤沢から16年に明大進学。右サイドバックを主戦場に18、19年と2年連続で全日本大学選抜に選出された。20年FC東京加入。豊富な運動量とスピードで1対1を得意とし、大卒ルーキーながら開幕スタメンを飾った。1メートル77、72キロ。

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2020年8月19日のニュース