マルカ紙記者が久保の来季展望を特別寄稿 久保 スペイン1部で証明した確かな才能と未来への可能性

[ 2020年7月14日 05:50 ]

マジョルカの日本代表MF久保(AP)
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 マジョルカの日本代表MF久保建英(19)の来季去就にスペインでも大きな注目が集まっている。レアル・マドリードから期限付き移籍してスペイン1部初年度で33試合4得点と活躍し、国内外の有力クラブからオファーが殺到。地元主要スポーツ紙マルカでRマドリードを担当するミゲル・アンヘル・ララ記者が、今季の久保の成長ぶり、移籍先候補など来季展望について特別寄稿した。(翻訳=江間慎一郎通信員)

 久保建英にとって今季は簡単なものにならなかった。しかし、間違いなく糧にはなるだろう。Rマドリードからマジョルカへのレンタルは、極端から極端への移籍だった。スペイン、ひいては世界トップのクラブをいったん離れて、降格を免れるための戦いに身を投じたのだから。

 マジョルカへのレンタルは本人の意向から決まった側面が強く、レアルから勧めたわけではなかった。それでも久保は、スペイン1部で通用する力がすでにあることを証明してしまった。ジダン監督が、今季プレシーズンに見込んだ通りの才能を示したのだった。

 来季、久保がマジョルカでプレーすることはないが、レアルに戻ることもない。レンタル移籍先はこれから数週間のうちに、レアル内部で決められる。久保のレンタルを望むクラブは数多いが、スペイン国外からも届いている。その中には、欧州チャンピオンズリーグ(CL)の優勝候補とされるクラブもあるが、レアルはそこまで乗り気ではない。理由の一つに挙げられるのが、久保のスペイン国籍取得である。

 日本人の彼がスペイン人になるのはとても困難で、10年間、継続的にスペインに住み続ける必要がある。久保本人の意思がどうなのかは分からないが、そうした事情もあり、レアルはスペインのクラブに貸し出すことを優先している。理想的なのは、欧州カップ戦に出場するスペインのクラブに貸し出すことだ。欧州CLが最たる希望ではあるが、セビリアや地元のライバルAマドリードにレンタルさせることには否定的。最も気に入っている選択肢は(ノルウェー代表MF)エデゴールのレンタルが成功したRソシエダードで、ヘタフェ、ビリャレアルも候補に挙がっている。以上の3クラブとは、すでにコンタクトを取っている。

 ◆ミゲル・アンヘル・ララ 1970年生まれ、マドリード出身。スペインの主要スポーツ紙マルカに1996年から勤務。スペイン代表、Rマドリード担当としてスペイン国内外で精力的に取材をこなす。

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