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リバプール南野、前半だけの“ハーフスターター” 交代枠増で生まれた新たな起用法、先発増えるか

[ 2020年6月23日 05:30 ]

プレミアリーグ   エバートン0―0リバプール ( 2020年6月21日 )

<エバートン・リバプール>ディニュ(右)と競り合う南野(AP)
Photo By AP

 リバプールの日本代表MF南野拓実(25)は再開初戦で3トップの一角としてリーグ戦初先発し、2本のシュートを放つなど積極的なプレーを見せた。だが、後半開始にはその姿はなかった。

 クロップ監督はその理由を「(交代は)パフォーマンスとは無関係だ。試合前から早い時間での交代は考えていた」と明かしたと地元紙などが報じた。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、再開したリーグで交代枠は5人に増えた。これを有効活用し、前線の選手の活性化や疲労軽減なども狙いだとみられる。プロ野球で先発投手が短い回を投げる「ショートスターター」ならぬ前半だけの「ハーフスターター」が定着すれば先発機会は増えそうだ。

 デーリー・ミラー紙はチーム2位タイの7点を付け「フィルミノに近い位置でプレー。輝いていたし、ハードワークも行った」と高評価。逆に地元紙のデーリー・エクスプレスはチーム最低点タイの5をつけ「リバプール加入後から低調。またしてもインパクトを残せなかった」と厳しい論調も混在した。

 ただ、クロップ監督は「彼はいいプレーをした」と擁護。中断期間でチームになじむ時間も得られ、戦術理解は向上した。2位を勝ち点20以上離す独走状態で、30季ぶりの優勝は目前だ。残り8試合を1カ月余りで消化する厳しい日程だが、背番号18はアピールを続けていく。

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2020年6月23日のニュース