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元なでしこジャパン大野忍 らしく涙なし引退会見「葛藤と戦っていた」 今後は指導者に

[ 2020年2月12日 14:31 ]

引退会見に臨んだ元なでしこジャパンFW大野忍
Photo By スポニチ

 昨季限りでの現役引退を発表した元なでしこジャパンFW大野忍(36)が12日、都内で引退会見を行った。冒頭では「この度、引退することになりました。この決断をするまでに時間はかかったが、タイミングもそろそろだと思った。現役中から指導者に興味があり、それに向かって今後は走って行きたい」とあいさつ。ムードメーカーの大野らしく、涙なしの明るい会見となった。

 以下、主な一問一答

 ―数々のゴールを決めてきたと思うが、印象的なゴールは
「その質問は準備してました(笑い)。全て思い出はあるが、やはりロンドン五輪でのブラジル戦のゴール。見れば見るほど自分だったのかなと思うゴールだった。リーグでもいろんな形のゴールがあったが、ヘディングがあまり得意じゃなかったので、頭で決めたゴールは思い出深い」

 ―引退について、具体的にいつから考えて決断したのか
 「正直、去年の10月くらいからずっと考えていた。練習中に選手だけど指導目線でいる自分がいて、その葛藤と戦っていた。選手兼コーチはやりたくなく、選手なら選手、指導者なら指導者と決めていた。周囲に相談もした。沢さん、宮間らには相談し、2人とも絶対に(現役を)続けたほうがいいと言ってくれたが、タイミング的にもいいかなと思った」

 ―どんな選手を育てていきたいか
 「自分もそうだったが、身長が小さい選手にはそれを不利と思わず、良い選手になれるよと伝えたい。メンタルの強さ、礼儀もちゃんとできる選手を育てたい」

 ―ゆくゆくはなでしこジャパンの監督に?
 「今のところなでしこの監督をやりたいというのはないが、関われるなら関わりたい。まだ指導者ライセンスを取ったばかりなので、いろんな指導者にお会いして学んでいきたい。(取得したのは)まだB級ライセンスなので、A級から頑張れたら頑張りたい」

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2020年2月12日のニュース