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清水新加入ティーラシン ユングベリ以来の本拠お披露目 岡崎&北川ロード歩む「番号に恥じない選手に」

[ 2020年2月12日 05:30 ]

背番「23」のユニホームを着てリフティングを披露する清水FWティーラシン
Photo By スポニチ

 清水に新加入したタイ代表FWティーラシン(31)が11日、アイスタで入団会見に臨んだ。スタジアムでの会見はクラブ史上2人目で、過去に元日本代表FW岡崎慎司(33=ウエスカ)や同FW北川航也(23=ラピド・ウィーン)らがつけた背番号23のユニホームを披露。元日本代表の“先輩”がつくった系譜を継ぎ、得点源として活躍を誓う。

 11年8月に加入した元スウェーデン代表MFユングベリ以来となるホームスタジアムでのお披露目の場。タイの国民的英雄は「自分はストライカーなので、どんどん得点を奪うことが特長」と自己PRすると、決意の言葉を並べた。

 「清水エスパルスにおける“23番”という番号の意味合いは理解している。この番号の持っている価値に恥じない選手になれるようハードワークしていきたい」

 背負うのは清水から日本代表、そして欧州へとステップを遂げた2人のストライカーの象徴。タイ国内リーグ通算117得点、代表でも通算47得点を誇る点取り屋が“英雄伝”の続きをしるす。

 チームには鹿児島春季キャンプ初日の26日から合流。今季就任したクラモフスキー監督の掲げる攻撃的サッカーへの適応に努めている。「得点以外にチームメートの特長を生かすこと」も持ち味で、仲間との連係構築にも意欲的だ。

 今オフは昨季J130試合に出場し14得点を挙げたブラジル人FWドウグラスが神戸へ完全移籍。フィニッシュだけでなく、前線の起点にもなれるティーラシンには新たな攻撃の柱として期待がかかる。

 広島に在籍した18年はリーグ32試合に出場し6得点。今季は「広島時代の成績を上回ることができると考えている」と自信を見せる。「そのためにもハードワークして、2年前を上回るプレーを発揮できるようにやっていきたい」。2年ぶりに挑戦するJ1の舞台で真価を発揮する。

 《母国報道陣40人集まる》この日はタイのテレビ局2社を含む約40人の報道陣が出席した。5日にタイのバンコクで開かれた移籍会見にも多くの報道陣が集まったという。タイリーグはJリーグと提携を結んでいるほか、清水も現地でサッカー教室を行うなど親交のある国。大熊GMは「サッカーだけでなく日本とタイの交流など、いろいろな意味で活躍してほしい」と期待した。

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