カズ、最年長53歳シーズン 最高ボディーへ“最速”始動!「新しい自分が見せられる」

[ 2020年1月5日 05:30 ]

恒例のグアム自主トレで汗を流すカズ
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 プロ35年目は「3部練習+スイム」で始まった。今季からJ1に復帰する横浜FCのFW三浦知良(52)が4日、新年恒例のグアムでの第2次自主トレを本格始動。いきなり早朝、午前、午後と3部練習にスイムを加えた超ハードメニューを消化。1月4日の本格始動は第2次自主トレを実施するようになった15年以降では“最速”。史上最長ブランクを経て13年ぶりに帰ってきたJ1へ、キングが加速してきた。

 カズの朝は早い。起床は午前5時20分。室内で体幹トレをこなすと同5時57分にはピッチに出た。外灯もなく真っ暗闇の中、芝を蹴る足音だけが響き始める。ピッチを右回りに6周、左回りに6周。計4・15キロを1キロ=5分45秒の正確なペースで刻む。「これがルーティン。同じことの繰り返しだよ」。大好きなコーヒーも朝食後にお預けだ。

 グアム島とはいえ、青い海も白い砂浜とも無縁な山間部のスポーツ施設。日本から必ず持ち込むものは「エスプレッソマシンとマットレスだけ」と笑う。料理は調理師が担当。例えばこの日の朝食は魚、納豆など定番の和食、昼食には肉、インゲンが並んだ。練習は専属のマッサー、トレーナーらカズが信頼を置くスタッフが徹底サポート をする。

 気温が30度を超す午前はパス、アジリティーを中心に汗を流す。午後は室内の器具を使い、体の隅々まで鍛え抜いた。カズにとって、この日は20年の本格始動。早速、怒とうの3部練習だ。昼食前にはリカバリーも兼ねたスイムも。かつて苦手だった水泳だが、独自の努力で上達。完璧な肉体美と潜水、見事なクロールを披露した。

 実は「1・4」の本格始動はカズの第2次自主トレ史上“最速”だ。14年オフから年末年始の2度、自主トレを実施している。通常、第2次の始動は1月5、6日だったが、今年は違う。東京五輪開催の影響でルヴァン杯が2月16日、リーグ戦も同21日開幕に繰り上がった。カズも例年より早い仕上がりに照準を定めている。

 来月26日には53歳になる。カズは「基礎体力と技術があれば、組み合わせ次第で新しい自分が見せられる」と話す。そのためにも自主トレが大事なベースになる。「3部練習+スイム」だけでなく練習前後にはマッサージ、治療も組み入れ24時間をサッカーだけに費やす。しかも連日、1分と違わずメニューは進行するという。

 まさに努力の天才。イスラエルで73歳のGKが、ウルグアイでは53歳の選手がプレーした記録が残るがいずれも下部リーグ。53歳のトップリーグは世界でも前人未到。新たな金字塔へ、今日もカズは夜明け前から走り始める。

 《ギネス最年長プロ選手はイスラエル4部GK73歳》ギネス記録に認定されている世界最年長プロ選手は、イスラエル4部イロニ・オル・イェフダのGKイサク・ハイク。19年4月5日、1―5で敗れたマッカビ・ラマト・ガン戦にフル出場し、73歳95日の世界記録を樹立した。それまでの記録は15年にウルグアイ2部カナディアンズSCのMFロベルト・カルモナによる53歳182日だった。1部リーグでは、当時国内最高峰だったイングランド1部で65年に元イングランド代表MFスタンリー・マシューズがフラム戦に50歳5日で出場した例がある。

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