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札幌 歴史塗り替えた!ロペス“4戦連続弾”でクラブ史上初4強進出

[ 2019年9月9日 05:30 ]

YBCルヴァン杯準々決勝第2戦   札幌1-1広島 ( 2019年9月8日    Eスタ )

<札幌・広島>ゴールしたものの古巣相手に喜びを自粛し手を合わせる札幌FWロペス(左から2人目)
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 歴史を塗り替えた。コンサドーレ札幌がクラブ史上初めての準決勝進出を決めた。敵地で戦った広島との準々決勝第2戦を1―1のドローに持ち込み、2戦合計4―3。前半9分にFWアンデルソン・ロペス(25)のルヴァン杯4戦連続ゴールで先制すると、後半に受けた猛攻を1点に抑えた。準決勝はG大阪と対戦する。

 やはりこの男だった。前半9分。FWロペスはドリブルで持ち上がり、相手DFを反転してかわすと、左足のミドルシュートでゴール左隅に突き刺した。

 「自分の形である左足のシュートにうまくもっていけた」。会心の一撃でも派手なゴールパフォーマンスは控えた。広島はブラジルから移籍し16、17年にプレーした古巣。「日本でプレーする扉を開けてくれた。(広島には)リスペクトしている」と語った。ただ、磐田とのプレーオフステージから4試合決め続けたゴールは、勝手知ったる選手もいる相手に強烈なプレッシャーをかけた。

 第1戦に3―2で勝利。第2戦のアウェー戦は引き分けでも勝ち上がれる条件だったが、ペトロヴィッチ監督は「今日は代表選手(各国フル代表の鈴木、チャナティップ、具聖潤クソンユン、U―22代表の菅)と進藤の5人の主力がいない。ミスは起こり得る。積極的なサッカーをしないと勝てない」と指示した。ロペスの一撃は、攻撃的姿勢の中で生まれた。

 後半は札幌のシュート1本に対し広島は9本。4分に一瞬の隙を突かれて同点とされたGK菅野は「後半の失点は早過ぎた」と反省する。もう1点を失えば、アウェーゴールの差で4強切符を逃す状況に持ち込まれ、攻守のバランスを欠いた。怒濤(どとう)の反撃を食らったが、その菅野を中心にゴール前で体を張り追加点を防いだ。

 いざ準決勝。ロペスは「チャンピオンになることが目標だしチーム全員の夢でもある」と言った。歴史の扉をもう一枚押し開けにいく。

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2019年9月9日のニュース