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川崎F・馬渡 今季初ゴールが千金弾!リーグ戦3連勝で6位浮上

[ 2019年4月28日 19:55 ]

明治安田生命J1第9節   川崎F2―1神戸 ( 2019年4月28日    ノエスタ )

<神戸・川崎F> 前半15分、先制点が決まり喜ぶ川崎・馬渡(右から2人目)と川崎Fの選手たち (撮影・後藤 大輝)  
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 川崎FのDF馬渡和彰(27)が28日、2―1で勝利したアウェーの神戸戦で今季初ゴールとなる殊勲のFK弾を決めた。0―0の前半15分、斎藤が倒されて得た右45度のFK。馬渡が「今まで蹴っていなかったから、(神戸GK)金承奎(キム・スンギュ)もデータがなかったと思う」と振り返ったとおり、相手GKはクロスを想定したのか、一瞬ファーサイドに動いた。その瞬間、馬渡の右足から放たれたニアへの速いボールは、見事に相手GKの意表を突き、最後は右ポストを叩いて逆サイトのゴールネットに突き刺さった。

 広島でJ1初参戦となった昨シーズン。なかなか出番に恵まれなかったが、「試合に出たら速いボールを蹴って貢献しよう」と、全体練習後に毎日約1時間、黙々とボールを蹴り続けた。川崎Fに加入した今季。FKの特訓は休止していたが、キッカーを務める中村の欠場が決まった神戸戦の前日、密かに再開させ感覚を研ぎ澄ませていた。そのチャンスを逃すわけにはいかなかった。ポイントに一緒にいた大島に「狙って良いですか?」と言って譲り受けると、迷わす狙って見事に結果に結びつけた。努力が実った瞬間でもあった。

 この日は中村、家長を始め主力7選手がケガや疲労蓄積などで欠場。先発予定だった脇坂も前日練習で負傷する緊急事態だった。開始直後は劣勢だったが、馬渡も「この1点は、チームにとっても僕にとっても大きかった」と振り返ったとおり、この先制弾で流れを完全に引き寄せた。前半37分にはエースFW小林が公式戦連発となる今季リーグ戦初得点。チームも一気に波に乗った。

 これで今季初のリーグ戦3連勝。順位も6位まで上げた。「出番がない中で本当にみんな良い準備をしてくれてた」と鬼木監督。苦しい台所事情の中、J3から這い上がってきた努力の男・馬渡を始め、イニエスタにほとんど仕事をさせなかった東京五輪世代のMF田中らチーム一丸となってアウェーで貴重な勝ち点3をもぎ取った。

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2019年4月28日のニュース