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被災地に勝利届けられず…仙台 渡辺監督ガックリ「立ち上がる姿を見せたかった」

[ 2019年3月11日 05:30 ]

明治安田生命J1第3節   仙台1―3神戸 ( 2019年3月10日    ユアスタ )

神戸に敗れガックリの仙台イレブン(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 強烈な個に屈した。仙台は前半12分にセットプレーから先制したが、FWビジャ、ポドルスキ、MFイニエスタが絡んだ神戸の攻撃に翻弄(ほんろう)され3失点。東日本大震災から11日で8年を迎える被災地に勝利を届けることはできず、渡辺監督は「こういう展開でも顔を上げて立ち上がる姿を見せたかった」と肩を落とした。

 試合前。指揮官は「東北のためにやってやろう。ビッグクラブに立ち向かおう」とイレブンの反骨心をあおった。資金には恵まれていない地方クラブが大型補強を進めるクラブに立ち向かう姿を、困難の中でもたくましく復興を進める東北の姿に重ねた。勇敢に戦う姿勢を示したかっただけに、仙台大2年時に被災したMF蜂須賀は「こんなふがいない試合をしてはいけない」と唇をかんだ。

 3試合勝利なしと苦しい状況は続く。それでも、東北唯一のJ1クラブという誇りと責任を胸に、渡辺監督は「戦う姿勢を残りのシーズンで被災地に見せたい」と顔を上げた。

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2019年3月11日のニュース