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京都DF闘莉王 J1・J2通算500試合出場達成!「ケガを多くする中でここまできた」

[ 2019年2月24日 18:05 ]

明治安田生命J2第1節   京都0―0新潟 ( 2019年2月24日    西京極 )

<京都・新潟>後半44分、DF闘莉王(左)のヘディングをセーブするGK大谷
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 J2リーグ開幕戦でレジェンドが偉大な記録を樹立した。元日本代表DF田中マルクス闘莉王(37)がJ1&J2リーグ通算500試合出場を達成。「他の選手よりも体を使うシーンが多く、ケガをするリスクも高い選手だからこそ価値がある。技術どうこうでやってきたわけじゃない。ケガを多くする中で、ここまできた。一番大事なのは次の試合、次のゴールという気持ちでやってきた。数字ではなく、次の試合と切り替えていかないと、ここまでは来れなかった」。スコアレスドローに終わった1戦だったが、その数字に見合うだけのパフォーマンスは披露した。

 今季から指揮を執る中田一三監督(45)は4―3―3システムを採用。大卒新人3選手が先発に名を連ねる中、闘将はベンチからのスタートになった。だが決定的なチャンスは作れず。後半42分、指揮官は闘莉王を今季練習でも試していない1トップでピッチに送り込んだ。すると、その2分後。DF石櫃のクロスに打点の高いヘディングで合わせた。惜しくもGKの正面を突いてしまったが、最も得点の匂いがするシーンを演出した。

 01年に広島でプロデビューを果たしてから19年目。昨年は“オヤジ”と慕う元日本代表GKの楢崎正剛氏(42)や10年南アW杯で鉄壁のセンターバックコンビを組んだ中沢佑二氏(40)らレジェンドが相次いで引退。寂しさは募るが、それでも先日、名古屋で開催された楢崎氏の送別会に参加し「元気をもらった」と笑う。

 「短い時間でも1回チャンスあった。そこで決めれるモノを持っていないといけない。あれじゃあオレらしくない」。勝利への貪欲さ、闘争心はまだまだ健在。残ったレジェンドの1人として、今季もピッチを沸かせる覚悟だ。

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2019年2月24日のニュース