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大迫が完全合流 1時間フルメニュー消化「着々と!」

[ 2019年1月23日 05:30 ]

ミニゲームで槙野と競り合う大迫(右)(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 日本代表は24日にベスト4入りを懸けて準々決勝でベトナムと対戦する。サウジアラビアに1―0で勝利してから一夜明けた22日、シャルジャで調整した。宿舎でリカバリーした先発11人以外の11人がグラウンドで調整し、右臀部(でんぶ)痛から復帰したFW大迫勇也(28=ブレーメン)が完全合流した。状況次第では出場の可能性も十分あり、2得点した1次リーグ初戦トルクメニスタン戦以来の出番へ準備を整えた。チームは練習後にドバイへと出発した。

 エースの大迫が準備を整えた。1時間のフルメニューを消化。シュート練習では左足で豪快に対角線上のネットを揺らした。最後はメディカルスタッフの前で自主練習。短いダッシュを5本以上こなすと、30、40メートルほどの中距離を2本走って切り上げた。報道陣には会釈のみで言葉を発さなかったが、顔には爽やかな笑みがあった。

 自身のSNSでは「着々と!」と準備が整いつつあることを示している。武藤が累積警告で出場停止の次戦では、状況次第で登場する可能性は十分だ。初戦のトルクメニスタン戦は全体練習合流が試合3日前だったにもかかわらず2得点。以降別調整が続き、スパイクを履いたのは19日だが、また“半端ない”回復ぶりで戻ってきた。

 たとえきつい重圧があろうとも、大迫は代表という場所がどれほど恵まれているかを理解している。「W杯の時から期待は感じているし、ありがたいこと。責任感を持ってプレッシャーの中でプレーできる幸せを、改めて代表というのは感じる」という。

 だからこそ、1次リーグで後輩の北川が遠慮がちなプレーを見せた時には声を大にして訴えた。「僕らが引っぱるんじゃなくて、下からはい上がってきてほしい。もっと怒ったって、文句言ったっていいから」。貴重な機会にがむしゃらさを見せる姿勢は、自身が大切にしてきたものだ。

 A代表では13年のデビュー以降、得点を挙げた試合は7勝2分けの“不敗神話”を継続している。ベスト4進出は前回大会で日本がUAEに負けて破れなかった因縁の壁だ。11年以来2大会ぶりの頂点へ。エースが日本を救う。

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2019年1月23日のニュース