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【城彰二 視点】天性の資質感じる 青森山田・檀崎の「ここ一番の強さ」

[ 2019年1月15日 08:33 ]

第97回全国高校サッカー選手権決勝   青森山田3―1流通経済大柏 ( 2019年1月14日    埼玉ス )

<青森山田・流通経大柏>前半、同点ゴールを決め喜ぶ青森山田・檀崎(撮影・大塚 徹)
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 青森山田の勝因は先制されても自分たちのサッカーができたこと。2年前の優勝経験者がいたことが大きかった。堅い守備でしっかり守ってセットプレーで得点を狙う流通経大柏に先制されたが、焦らず中盤でパスをつないでリズムを取り戻した。得点は3点とも素晴らしい崩し。同点ゴールは右サイドを佐々木がスピードを生かして突破し、GKとDFの間に絶妙なパスを入れて檀崎が合わせた。勝ち越し点はバスケスが2度の鋭い切り返しでマークを外してパスを出し、檀崎が合わせた。DFとGKがいたが、落ち着いた絶妙なコントロールのシュートだった。

 檀崎は大会序盤は調子が出ていなかったが、準決勝、決勝と大舞台のここ一番で決めるところは天性のストライカーの資質を感じさせる。体の切れが良く、左サイドのドリブル突破から切り込んでシュートという形も持っている。当たり負けしないように体を鍛えて、ボールコントロールやシュートの精度をさらに高めればプロでも十分に活躍できると思う。(元日本代表FW)

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2019年1月15日のニュース