×

引き締めろ!長友 18年森保J無敗締めでも“愛のムチ”

[ 2018年12月31日 05:30 ]

流通経済大との練習試合の後半、ボールを競り合う日本代表DF長友(右)(撮影・大塚 徹)
Photo By スポニチ

 来年1月5日開幕のアジア杯(UAE)を戦う日本代表は30日、千葉県内での国内合宿を打ち上げた。締めくくりとなった流通経大との練習試合(35分×2)は2―0で勝利したものの、個々の調整が中心という内容だった。11年カタール大会優勝メンバーのDF長友佑都(32)はアジア杯の難しさを提言するとともにさらなる「引き締め」を強調。あえて愛のムチを振るった。 日本代表メンバー

 アジア杯のVロードが見えるからこそ、長友は「愛のムチ」を振るった。国内合宿の最終日。流通経大との練習試合は2―0と勝利するも現時点では国内組、欧州組のコンディションにバラつきがあり、個々の調整が中心。試合の内容を問うものではない。むしろ試合後の光景が、長友を落胆させた。

 「終わった後(居残りで)ピッチを走っていたんだけど誰もついてこない。寂しかった。いいゲームはできたけど(オフ明けの)国内組はもっと追い込んで良かったのでは」。森保ジャパンは今後2日間のオフを経てUAEに出発する。現地では5日に練習試合が決まったが、実戦は1試合だけ。やや戦闘モードを欠く空気感に焦りを感じていた。

 8年前のデジャビュすら覚えた。11年カタール大会。当時もザッケローニ監督は就任から無敗でアジア杯に臨んだ。結果、優勝を飾ったが、初戦から死闘の連続だった。「あの時も周囲におだてられ気持ち良く大会に入って足をすくわれかけた。似てるんです。引き締めないと」。森保ジャパンも無敗ロードを進むが、アジア杯優勝の味も、難しさも知るからこそ警鐘を鳴らした。

 「チーム状況によっては“金髪”だって“ピンク髪”だって考えますよ」。W杯ロシア大会直前、チームの停滞状況を見かね「スーパーサイヤ人になって救いたい」と金髪に変身し、雰囲気をがらりと変えたのが長友だった。再び体を張る覚悟だってある。初戦は格下のトルクメニスタン戦。もちろん、油断は禁物。2大会ぶりのアジア制覇へ、隙は与えない。

 ▽11年アジア杯 1月にカタールで開催。当時のザッケローニ監督も就任から無敗で臨んだ。初戦ヨルダン戦に1―1で引き分け、苦しいスタートも1次リーグを1位突破。準々決勝のカタール戦は先制されながら3―2と逆転勝ち、準決勝の韓国戦はPK戦の末、勝利。決勝のオーストラリア戦も延長戦までもつれ、最後は李忠成の伝説のボレー弾で優勝した。今回の代表で11年優勝メンバーは長友、吉田、権田の3人(槙野はケガで離脱)。

続きを表示

この記事のフォト

2018年12月31日のニュース