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【佐々木則夫 視点】監督交代もスペイン動揺なし 今後に注目

[ 2018年6月17日 09:00 ]

W杯1次リーグB組   スペイン3―3ポルトガル ( 2018年6月15日    ソチ )

ポルトガル戦でゴールを決め喜ぶスペイン代表FWディエゴコスタ(AP)
Photo By AP

 スペインは試合2日前に監督が交代した影響は見えなかった。スタッフは残り、ベースもできている。野球などとは異なり、監督にとっては大会までの準備が重要で、大会に入れば選手が6〜7割。私が女子W杯で優勝したときも澤や宮間が「こうやろう」と工夫した部分が大きかった。選手交代や2戦目以降のコンディションの見極めなどの仕事は出てくるが、今後どうなるか注目したい。

 スペインのサッカーは日本の子供にいい手本だと改めて思った。体格的にも似ている。ボールを動かしながら相手の守備を崩していくところは日本も目指している方向性だ。ボールを止める、蹴るという基本的な技術が高く、選手同士の距離感もいいので、攻撃のベースとなるトライアングルも自然にできていた。

 C・ロナウドはキックの技術は正確で素晴らしいが、それに加えてチームを引っ張ろうというキャプテンシーが体からあふれていた。こういう振る舞いは日本の選手に見習ってほしいと思う。(元なでしこジャパン監督)

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