×

【W杯1次L展望F組】独V2でウェルナー描く!世界的スターの道

[ 2018年6月17日 16:20 ]

スピード抜群のドリブルが武器のウェルナー(AP)
Photo By AP

 【出場国徹底チェック F組】W杯2連覇なら34、38年のイタリアと58、62年のブラジルに次いで3チーム目となる。偉業に挑むF組のドイツは欧州予選10試合で43点を挙げて全勝。昨年のコンフェデ杯をBチームで制し、選手層はさらに厚くなった。レーブ監督が仕掛ける戦術変更は多彩で、誰が出ても対応できる。

 W杯歴代最多16得点のクローゼが引退したセンターフォワードには22歳のウェルナーが定着した。スピード抜群のドリブルが武器で、ボールを呼び込む動きだしや前線からのプレスなどハードワークも得意だ。「自分はまだワールドクラスじゃない」と話すが、W杯で世界的スターになる可能性を秘める。一方、プレミアリーグの若手最優秀選手に選出された22歳のサネは23人から衝撃の落選。ミュラー、ロイス、ドラクスラーのウイングの争いに割って入れなかった。

 昨秋から親善試合で勝ちきれず、GKノイアーがケガ明け、MFエジルも故障を抱えるなど不安要素もある。1次リーグから勢いを落とさずに決勝トーナメントへ向かう、ピーキングも重要になる。

 <メキシコ>過去5大会は全てベスト16で敗退。86年メキシコ大会以来の8強へ、期待の星が22歳のFWロサノだ。利き足が右の左ウイングで、爆発的なスピードと強烈なカットインが持ち味。パチューカから今季移籍したPSVでは34試合で19得点を叩き出し、エバートンやバレンシアが獲得に動いている。「今は代表に集中している」と話すが、W杯の活躍次第で移籍話が加速しそうだ。

 <スウェーデン>ベースは強いフィジカルと組織的守備。GKオルセンは1メートル98で、1メートル87のリンデロフ、1メートル92のグランクビストと最終ラインにも長身がそろう。イブラヒモビッチが引退した攻撃陣では26歳の万能MFフォシュベリがキーマン。最大の武器は「本能の部分が大きい。自然と体が動く」というスルーパスで、所属するライプチヒでもベルナー(ドイツ)に得点を量産させている。

 <韓国>親善試合で格上相手に複数失点を繰り返しており、課題は守備。1日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦では3バックを試して3失点と苦い結果に終わった。エースはトットナムで今季18得点のFW孫興民(ソン・フンミン)だが、23人に選ばれ、10番をつける20歳のMF李承佑(イ・スンウ=ベローナ)も注目の的。「背番号は関係ない。自信を持ってプレーするだけ」という“神童”のW杯デビューに期待が集まる。

続きを表示

2018年6月17日のニュース