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吉田、日本人初のプレミア100試合出場も達成感は1割「150、200といきたい」

[ 2017年4月30日 08:04 ]

プレミアリーグ・第35節   サウサンプトン0―0ハル ( 2017年4月29日 )

<サウサンプトン・ハル>相手選手と競り合う吉田(中央)
Photo By AP

 サウサンプトンの日本代表DF吉田麻也(28)が29日、ハル戦に先発し、日本人初となるプレミアリーグ100試合出場の偉業を達成した。

 試合終了間際にペナルティーエリアで吉田が倒されてPKを得たものの、タディッチのキックは相手GKがセーブ。スコアレスドローに終わった試合後、節目の数字到達の感想を問われると「今季の目標のひとつにしていたんで、ひとつ達成できてよかったですけど。5年もいて100試合しか出ていないんで」と苦笑いした吉田。「別に大した記録ではないと思うし。ただ、とりあえず目標を達成した、というのは、大きいですけど、これからもっともっと、150、200といきたいな、と思っているんで…。これからじゃないですかね」と続けた。

 達成感とまだまだこれからという割合があるとしたら?の質問には「きゅう(9)、いち(1)?(9が)まだまだ(という気持ち)」と答え、「いける限りいきたいです、もちろん。そりゃあもう。次の人が、超えるのが難しいと思うくらい、試合に出たいな、と思う」とさらなる歴史を築いていく覚悟。そして「100を達成したからといって気を抜かずに、自分自身が成長していかなくてはいけないし、もっといい選手にならないと、ここでは生き残ってはいけないと感じている」と成長を誓った。

 強じんなフィジカルが求められ、日本人の成功が難しいと言われるリーグに12年から身を置き、在籍5年目での大台到達。VVVフェンロからサウサンプトンに移籍した際には「プレミアでは成功しない」と言われたこともあったというが、「どんな1歩も、みんなが笑ってでも自分を信じてやれば、結果が出た時は、その評価がガラッと変わるし。それは最近の評価を見ても分かることだと思うので。あとはどれだけ自分を信じて、達成できるとか、達成するために努力できるかだと思う」とプレミアでの5シーズンを振り返った。

 この日はロンドンの日本人少年サッカーチーム「samurai」の子どもたちと保護者の計100人を招待。子どもたちに「校長先生」の愛称で親しまれている吉田は「この中から将来僕の記録を破ってくれる選手が出て来てほしい」とあいさつした。

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2017年4月30日のニュース