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49歳カズ、被災地に勇気届けるJ最年長出場記録更新 先制点演出も

[ 2016年4月17日 18:53 ]

<横浜FC・東京V>前半、横浜FC・三浦はドリブルで突破をはかる

明治安田生命J2第8節第2日 横浜FC1―1東京V

(4月17日 ニッパツ)
 明治安田生命J2は17日、各地で第8節第2日の7試合が行われ、横浜FCの元日本代表FW三浦知良(49)がホームで行われた東京V戦に先発出場。前半22分にMF寺田紳一(30)が決めた先制ゴールの起点となるなど、61分間プレーした。

 かつて黄金期を築き、1998年まで在籍した愛着ある古巣(当時はV川崎)との1戦。カズは、1メートル90の長身FWイバ(30)と2トップを組み、3月20日の山口戦(ニッパツ)以来4試合ぶり今季2度目の先発でJ2最年長出場記録を49歳1カ月22日へ更新すると、前半から積極的にボールに絡んで存在感を見せた。

 前半14分、左クロスのニアに飛び込んで果敢にゴールを狙うと、16分には相手GKの不用意なパスをゴール前でカットしてそのままドリブル。いずれもゴールにはならなかったが、18分にはゴール正面で得たFKの場面でキッカーのイバに積極的にアドバイスも送る場面もあった。

 そして迎えた22分、カズが絶妙なタイミングで出したボールを受けたMF小野瀬康介(22)が右サイドを抜け出してクロス。カズが起点となったこのボールを最後は寺田が決めて先制点をもぎ取った。直接FKで追いつかれた直後の後半21分にベンチに下がったが、61分間のプレーは今季最長のプレータイムだった。

 2011年3月29日に大阪・長居スタジアムで行われた東日本大震災復興支援試合。当時44歳だったカズは0―2の後半37分に右足でゴールを決め、魂を込めて踊ったカズダンスは未曽有の災害で悲しみに沈む日本中で感動を呼んだ。あれから1846日。ゴールを決めることはできなかったが、大きな地震に見舞われた熊本、そして九州の被災者に49歳の全力プレーで勇気を届けた。

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2016年4月17日のニュース