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川崎F4発逆転堅首!大久保2発 複数ゴールでゴン超えJ1最多

[ 2016年4月17日 05:30 ]

<FC東京・川崎F>後半32分、PKを決める川崎F・大久保

明治安田生命J1第1S第7節 川崎F4―2FC東京

(4月16日 味スタ)
 明治安田生命J1第1S第7節5試合が16日に行われ、大久保2発で首位固め。川崎FがFW大久保嘉人(33)の2得点などでFC東京に4―2で逆転勝ちし、首位を守った。2度リードされたが前半11分、後半32分といずれも大久保が決めて追いつき、逆転劇につなげた。3位の浦和は興梠慎三(29)、李忠成(30)、武藤雄樹(27)のFW3人の得点で仙台を3―1で下した。バルセロナの「MSN」ならぬ浦和の「KLM」が初のそろい踏み。次節で川崎Fと浦和が直接対決する。

 J1最多ゴールはだてじゃない。まずは1点を先制された前半11分。中村のロングパスから抜け出した大久保が右45度から右足でゴール左隅に叩き込んだ。1―2とされた後半32分には小林のパスからゴール前へドリブルした大久保が倒されてPK。これも自らきっちり決めた。J1通算得点を161に伸ばし2―2にすると、小林、エウシーニョが続いて4―2の快勝。引き分けでも転落だったが、ガッチリと首位の座をキープした。

 「1点目はDFがいなかった。何でかなと思ったけど、ケンゴさん(中村)とは常に目が合う」と、独特の言い回しで振り返る。そして「2点目はシュートを打とうとしたら、(相手に阻まれて)ボールが止まった。PKになって良かった」。GK秋元の動きを読み切ってネットを揺らした。1試合2得点以上のマルチゴールも34試合目で中山雅史を抜き単独トップ。爆発力を証明した。

 スタンドには日本代表のハリルホジッチ監督の姿もあった。「大久保はいつも通り。年齢が若ければよかったが。ゴールゲッターらしいね」と、その得点力を認めた。大久保自身も改めて代表への思いを口にする。「常に入りたいと思っている。そのためには結果を残さないといけない」。試合終了間際に中盤で相手選手からボールを奪いにいって左膝を強打し、ピッチに倒れ込んで担架で運ばれた。イエローカードももらったが、「膝は大丈夫」と、少し足を引きずりながらも軽傷を強調。持ち前の闘争心は代表指揮官の求めるデュエル(球際の戦い)にも通じる。

 チームはここから浦和、G大阪と強豪との対戦が続く。「もっと厳しい試合が続く。粘り強くやっていきたい」。自らのゴールが勝利に直結することは大久保自身が一番分かっている。悲願へ、次も決める。

 <マルチゴール通算34回目> 川崎FがFW大久保の2ゴールでFC東京に逆転勝ち。大久保のマルチゴール(1試合2得点以上)は今季初で、J1通算34回目。昨年10月4日のG大阪戦での2得点で、中山雅史が持つ通算33回に並んでいたが、これを抜いてマルチゴールのJ1最多記録となった。川崎Fでは4シーズン目で通算16回目のマルチゴールだが、成績は15勝1分けと不敗だ。

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