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J3富山、岸野監督と契約解除「根本的にチームを変えようとしたが残念」

[ 2015年8月27日 20:15 ]

 J3富山は27日、今季就任した岸野靖之監督(57)との契約を双方合意のうえ解除し、当面の間、沢入重雄ゼネラルマネージャー(GM、52)が監督として指揮を執ると発表した。また、鄭容台(チョン・ヨンデ)ヘッドコーチ(37)との契約も双方合意のうえ解除したことを併せて発表している。

 昨季までJ2だった富山は、J3に降格して迎えた今季、かつてJ2時代の鳥栖やJ2横浜FCの監督を務めた岸野監督を招へい。だが、ここまでのリーグ戦で13チーム中7位とJ2への昇格争いに加わることができず、天皇杯への出場権獲得にも失敗。これを重く見たクラブは「いち早くチームを編成し、出直すため」(酒井英治社長)に指導者の交代を決断した。

 当面の間、監督として指揮を執ることになった沢入GMは静岡東高、法政大出身で、現役時代には名古屋で初代主将を務め、日本代表にも選出。指導者としてはJ2千葉がJ1だった2008年、代行監督として2試合の指揮を執り、2戦2勝の“勝率10割”という実績が残っている。

 沢入氏はクラブを通じ、「これまでのチーム編成は自分自身が関わってきていますので、チーム成績について強く責任を感じています。何としてでも、サポートまたは応援して頂いている富山の皆様の気持ちを無駄に終わらせないように、1試合1試合全力を尽くして残り試合を戦っていきたいと思っておりますので、応援をよろしくお願いいたします」とコメント。

 また、志半ばでチームを去ることになった岸野監督は「根本的にチームを変えようとしていましたが非常に残念です。ファンやサポーターの皆様、ありがとうございました」と、鄭ヘッドコーチは「短い期間でしたが、ありがとうございました。力不足により招いた結果に対し、申し訳なく思っています。これからもカターレ富山を応援しています」とそれぞれ短くコメントを発表している。

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2015年8月27日のニュース