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リオ切符へ なでしこに“追い風” 五輪最終予選の大阪開催決定

[ 2015年7月17日 05:30 ]

新潟VS仙台戦を視察する、なでしこジャパンの佐々木監督

 なでしこジャパンが出場する16年リオデジャネイロ五輪アジア最終予選(2月29日~3月9日)の開催地が大阪に決まった。16日に東京都文京区で行われた日本協会理事会後の会見で、原博実専務理事(56)が明らかにした。アジアに与えられたわずか2枠を6カ国で競う厳しい戦いだが、4大会連続5度目の本大会出場へホームの追い風が吹くことになった。

 リオ五輪出場へ、万全の環境づくりは整った。原専務理事は15日にAFCから国内開催の吉報が届いたことを明かし「ぜひ(国民に)応援してもらってパワーを与えてほしい。(協会としても)リオに行ってもらおうとサポートできれば」と話した。なでしこジャパンがアジアのライバルを倒し、4大会連続5度目の本大会出場をつかみ取るため、日本全体の後押しを期待した。

 利点は多い。最終予選は10日間の日程で、大阪府内の2会場で集中開催される。6カ国総当たり戦のため2日に1試合ペースの超過密日程。W杯カナダ大会にアジアからは5カ国が参加したが、リオ五輪ではわずか2枠。気候など、普段と違うアジア諸国で試合を行うよりも、勝手知ったる環境での調整は絶対的に有利に働く。

 相手は強豪ばかり。オーストラリア、中国、韓国、北朝鮮。そして9月にミャンマーで行われる2次予選の首位チームが出場する。なでしこジャパンはW杯で決勝に進出したとはいえ、13年の東アジア杯では韓国に敗れ、優勝は北朝鮮に譲った。その北朝鮮はW杯カナダ大会に出場できなかったが昨年の仁川(インチョン)アジア大会でも優勝している。古豪・中国も復活の気配を見せており、気の抜けない戦いが続くが、あらゆる面で“地の利”は生きてくる。日本でのアジア最終予選の集中開催は04年アテネ大会以来、3大会ぶり。当時、アジア最強だった中国に0―1で敗れたが、その他の3試合では全て3―0以上の大勝で突破。00年シドニー五輪出場を逃した悔しさを払しょくし、2大会ぶりの本大会出場を決めており縁起はいい。リオ五輪で金メダルを目指すなでしこジャパン。追い風を得てブラジル切符を獲得し、勢いに乗る。

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2015年7月17日のニュース