×

やっと勝った!清水 セレッソ撃破で残留へ希望の光

[ 2014年10月6日 05:30 ]

<清水・C大阪>前半8分、ゴールを決め喜ぶ清水・石毛

J1第27節 清水3―0C大阪

(10月5日 アイスタ)
 清水はホームでC大阪を3―0で下して連敗を4で止め、徳島戦(8月9日)以来8試合ぶりの勝利を挙げた。前半8分、MF石毛秀樹(20)の今季初ゴールで先制。後半にも効果的に加点し、残留争いのライバルを撃破して16位に浮上。大宮が甲府に勝利したため降格圏脱出はならなかったが、次節横浜戦(18日)に向けて確かな光が差した。

 オレンジ軍団が、ようやく長いトンネルを抜け出した。勝利の立役者は石毛だ。前半8分、ペナルティーエリア手前でMF本田拓也(29)の縦パスを受けてターンすると、相手GKの位置を見極めて右足を一閃(せん)。ボールは相手DFに当たりながらも、カーブを描いてゴール左上に吸い込まれた。昨年7月13日の大分戦以来、約1年3カ月ぶりの一撃。背番号8は、駆け寄ってきた仲間にあっという間にもみくちゃにされた。

 「今季は自分としても苦しい時間が続いていたので、早くゴールを決めたかった。チームのみんなや自分を信じてやれば、いい結果が出ると信じていた。こういう苦しい状況でも応援してくれて、サポーターにも感謝しています」

 昨季は開幕戦の大宮戦で、18歳5カ月9日でJリーグ初ゴールを記録。98年にDF市川大祐がマークした18歳6カ月を更新し、クラブ史上最年少記録を塗り替えた。だが、今季前半戦はケガもあって控えに甘んじ、出場機会をなかなか得られなかった。それでも、ユース時代の恩師である大榎克己監督(49)の下でアピールを続け、8月下旬からレギュラーに返り咲き。腐らず努力を重ねてきた姿勢が実り、今季出場15試合目での初得点につながった。

 小学校時代から清水の下部組織でプレーしてきた“生え抜き”。それだけに「清水がJ2に落ちるところは見せられない。自分もJ1残留の力になれるようにやっていかないといけない」と責任感は人一倍強い。「きょうの勝利は残留への第一歩。これで満足することはないし、この調子を維持して、みんなを信じてやっていきたい」。輝きを取り戻した20歳は、早くも横浜戦に向けて気持ちを切り替えた。

続きを表示

2014年10月6日のニュース