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川澄 W杯連覇へ!“元同僚”大久保ミドル習得に意欲

[ 2014年5月28日 08:18 ]

アジア杯を終え、米国へ出発する川澄

 なでしこジャパンのMF川澄奈穂美(28=シアトル)が、新たな武器を習得する。ベトナムで行われた女子アジア杯を終え、27日に成田空港発の航空機で所属クラブに戻るため渡米。出場権を獲得した来年6月開幕の女子W杯カナダ大会で2連覇を成し遂げるため、ザックジャパンのFW大久保嘉人(31=川崎F)ばりの強烈なミドルシュートでシュートレンジを広げることに意欲を見せた。

 アジア杯の初優勝に貢献した川澄の頭の中は早くも来年のW杯のことでいっぱいだった。「W杯の連覇しか見ていない。周囲から期待されると思うし、他の国も日本をディフェンディングチャンピオンとして見てくる。プレッシャーがかかるけど、自信を持って臨めるようにしたい」。言葉の端々から世界の舞台に向けた覚悟がにじみ出た。

 スピードを武器に守備ラインを切り裂くことが川澄の武器だが、今年4月に初めて海外移籍した米NWSLのシアトルではシュートレンジの狭さを痛感した。「米国の選手はシュートレンジが広い。筋力もパワーもあって自分ではできない体勢から打ち切れる場面があった。ゴールを意識するようになった」。シアトルでは5試合で1得点2アシストと結果も出しているが、監督からはパスではなく積極的なシュートを求められるという。

 そこで教科書にすべきは“ザックジャパンのサプライズ男”だ。大久保は1メートル70と小柄ながら、体全体を使って鋭いミドルシュートを放つ。川澄はかつてテレビ番組で大久保とフットサルを同じチームで戦った経験がある。「ランニングシューズなのに凄いシュートを打った。“違うな”って思った」。昨季Jリーグ得点王に輝いた大久保のプレーは印象に残っており「大久保選手の代表選出はうれしかった」と刺激を受ける川澄が、大久保流のミドル習得で攻撃の引き出しを増やす。

 アジア杯の戦いは終わり、9月まで再び米国で武者修行を行う。シアトルは現在9戦7勝2分けでリーグ首位。「既に得点とアシストをマークしたけど、そこを追求していきたい」。一回り大きく成長して、日本に戻ってくることを誓った。

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2014年5月28日のニュース