香川　試合勘大丈夫！　浮き球に詰めて内田弾お膳立て

＜日本・キプロス＞前半４２分、倒れこみながらシュートを狙う日本代表の香川（中央）

国際親善試合 日本１―０キプロス

（5月27日 埼玉ス）
　左サイドでフル出場した香川は積極的な飛び出しで決勝点に絡んだ。前半４３分に岡崎のゴール前への浮き球パスに反応すると巧みなトラップからシュートを打とうとした。相手ＤＦに阻まれたが、こぼれ球に内田が詰めて均衡を破った。

　「連動できた時にチャンスになるし、ああいう回数を増やしていきたい。（体は）きつかったけど、９０分やれたことは凄い良かった」。前半１６分、後半２２分に鋭いミドルシュートも放った。今季はマンチェスターＵで先発に定着できず、プロデビューした０７年以降初のシーズン無得点。「気持ちが折れそうになることもあった」と悩んだが「Ｗ杯で結果を残したいし、使命がある」と切り替えて代表に合流した。この日はフル出場を果たしたことも収穫で「ピークをＷ杯の初戦に持っていけるように」と訴えた。

　ただ、左サイドを崩し切る場面が少なかっただけに反省点も多い。「自分自身、動き出しの質を上げて量も増やしていかないといけない」。試合でつかんだ収穫と課題を胸に背番号１０が本番に向け状態を上げていく。