×

本田 身体検査OK!バロッテッリらチームメートとも対面果たす

[ 2014年1月6日 05:30 ]

ミラノ入りし大勢の報道陣に囲まれる日本代表MF本田

 イタリアの名門ACミランに移籍する日本代表MF本田圭佑(27)が4日、ミラノに到着し、リーグ13位に沈むチームの救世主になることを誓った。空港で約200人の報道陣やファンに出迎えられた中、クラブ公式チャンネルの取材で強い決意と自信を口にした。5日にはミラノ市内の病院で行われた身体検査に合格。正式契約を経て8日に入団会見が行われる。

【本田日程】

 マルペンサ国際空港に到着すると、本田にACミランでの初仕事が待っていた。待ち受ける報道陣とファンに姿を見せる前に「ドルチェ&ガッバーナ」のチーム公式スーツに着替え、クラブが運営する衛星放送の有料チャンネル「ミランチャンネル」の取材に英語で対応した。「気持ちがとても高ぶっている。ミランは伝説のクラブだった。小さいころから試合を見ていた。この時を心待ちにしていた」と喜び、さらに「みんなが自分にかなり期待を寄せている。立場は理解している。ミランに多くのこと、何かスペシャルなことをもたらせると思う。俺には自信がある」と続けた。屈指の名門入団を控えても自信に満ちた強気な姿勢を崩さない。どこまでも力強い所信表明だった。

 クラブは本田のミラノ入りを「ミランチャンネル」で生中継。到着から1時間半後、5人のカラビニエーリ(国家治安警察隊)を先頭に本田が到着出口に姿を現すと、空港はパニックに陥った。圭佑(けいすけ)にちなんだ「ケイズ!」という新たな愛称で呼ばれた主役は右手を2度上げて応えると、報道陣とサポーターに取り囲まれた。本田のために用意された車が、カメラマンと接触しそうになる一幕もあった中、空港でのフィーバーで女性が1人軽傷を負ったと報じられたほどだった。

 移籍を手掛けた代理人ブロンゼッティ氏も本田を出迎えた。同氏はFWロナウジーニョが08年にバルセロナからミラン入りした際も関わり「ロナウジーニョが空港に来た時もこれほどではなかった」と驚嘆。本田は騒動を楽しむかのように「ミランでプレーするという夢が実現する。ここに来ることができてとても幸せ。興奮している。準備はできている。早くプレーしたい」と訴えた。さらにファンへのメッセージを促され、イタリア語で「グラツィエ(ありがとう)」と語りかけた。

 一夜明けた5日午前にはミラノ市内の病院で5時間に及んだ身体検査。午後には郊外の練習場ミラネッロを訪れ、アッレグリ監督やFWバロテッリらチームメートと対面を果たした。ガリアーニ副会長はクラブ公式サイトで「本田はきのう(4日)から練習を始めたかったようだが、私が止めた。イタリアでは検査にパスしないと練習に合流できない」と説明。その上でこの日の検査に合格したことを明かし、本田は早速ランニングで汗を流したという。

 ミランはセリエAの20チーム中13位。冬季中断期間突入前では00~01年シーズン以来の不振にあえぐ。「ゴールを決めたい。アシストをしたい。だから前線でプレーしたい」。救世主になれるのか。ザックジャパンのエースから目が離せない。

続きを表示

2014年1月6日のニュース