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京都橘FW小屋松 怪物証明の2発!!2年連続の国立切符に貢献

[ 2014年1月6日 05:30 ]

<市船橋・京都橘>試合終了後、サムアップする京都橘・小屋松

全国高校サッカー選手権準々決勝 京都橘2―0市船橋

(1月5日 駒沢)
 京都橘(京都)の超高校級ストライカーの小屋松が名門に牙をむいた。

 後半5分。ペナルティーエリアの左でパスを受けるとワンタッチで相手守備陣のタイミングを外し、左足で先制弾をぶち込んだ。「ワンテンポ外すことが頭でイメージできていた。GKがニアサイドにいることも分かっていて腰をうまく回してシュートを打てた」。50メートル5秒8のスピードとテクニックに加え、広い視野と優れた状況判断。小屋松の全てが凝縮された一撃だった。同26分には左サイドから右足で追加点。「自分は点を取るのが仕事」。J1名古屋入りするストライカーは平然と言ってのけた。

 冷静にチームをまとめ上げる主将だが、市船橋戦には期するものがあった。「本当の名門になるために名門に勝つ」がチームの合言葉。01年に創部し、前回大会は2回目の出場で準優勝までのし上がった。自身は5ゴールで得点王に輝いたが、全国的な人気を誇る相手との対戦はなく、新鋭校という言葉が付いて回った。今大会は2回戦で優勝4度の藤枝東(静岡)を破ったが、小屋松は無得点。だからこそ昨夏の全国総体王者を自分の力で倒したかった。「伝統校と戦えることを証明できた」と2得点に納得の表情を浮かべた。得点ランキングは首位に1差の3位(3ゴール)に浮上し、2年連続得点王も視界に入った。

 大会屈指の好カードを制し、2年連続で国立切符を獲得。「チャンピオンになるためのチャレンジャーという強い気持ちを持っていきたい」。イチフナ撃破の余韻はすぐに捨て去り、聖地に乗り込む。

 ◆小屋松 知哉(こやまつ・ともや)1995年(平7)4月24日、京都府生まれの18歳。中学時代は宇治FCで全国8強を経験。昨年3月には高校選抜の欧州遠征メンバーに選出され、デュッセルドルフ国際ユース大会で優勝。バルセロナに憧れ、好きな選手はスペイン代表MFイニエスタ。100メートル11秒6、1500メートル4分50秒。背番号10。1メートル71、60キロ。家族は両親、妹。血液型A。

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