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四中工 執念のPK戦勝利!後藤が起死回生のロスタイム同点弾

[ 2014年1月6日 05:30 ]

後半終了間際、同点ゴールを決めて喜ぶ四日市中央工・後藤(中央)

全国高校サッカー選手権準々決勝 四日市中央工1―1(PK6―5)履正社

(1月5日 浦和駒場)
 土壇場の同点劇から、四日市中央工が準優勝した一昨年以来の4強進出を決めた。1点差の後半ロスタイム、DF後藤凌太(3年)は相手GKのファンブルを見逃さなかった。「自分たちのいい時は詰めの部分に行けている時」。体ごと飛び込み左足で押し込む起死回生の同点弾。PK戦では伝統の強さを発揮した。

 PK戦前の円陣で樋口士郎監督(54)は言葉の魔法をかける。「四中工は全国大会のPK戦では負けてないぞ(実際は76年度の首都圏開催以降8勝2敗)。自信を持って蹴ってこい!」。落ち着きとメンタルの強さを見込まれて人選されたキッカーたちは指揮官の言葉を胸に次々と正確なキックを決めた。

 PK戦で3本止めたGK高田勝至(2年)も神懸かっていた。実は全体ミーティング後も1人残って履正社のビデオを徹底分析。助走の入り方、体の開き方などを研究していた。樋口監督をして「ディスイズ選手権」とうならせた逆転勝利。2年前の市船橋との決勝では後半ロスタイムに同点とされ、延長戦で1―2と力尽きた。粘り強くなった四中工が、国立に忘れ物を取りに行く。

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