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toto  W杯や海外リーグも対象に 12月リニューアル

[ 2013年10月12日 06:00 ]

 サッカーくじのtotoでW杯やイングランド・プレミアリーグの試合が買える!!政府は11日、サッカーくじの対象を、海外の試合にも拡大する改正スポーツ振興投票法を18日に施行することを閣議決定した。今後はJリーグや天皇杯、ナビスコ杯だけでなく、W杯や欧州リーグも対象とし、12月から現行のtotoやBIGをリニューアルしたくじが発売されることになる。

 また、1等当せん金の最高限度額を100円当たり2億5000万円、キャリーオーバー時は5億円に引き上げる。1口300円のBIGの場合は、1等7億5000万円、キャリーオーバーは最高15億円となることが見込まれる。

 これまでのtotoは、Jリーグなどが行われる3月から11月ごろまでしか発売できなかった。しかし、欧州リーグが対象になることで、通年販売が可能となる。対象の海外リーグは今後、文科相が指定するが、リーグ経営が順調で、八百長問題などが起きる可能性が低いプレミアリーグなどが検討されている。

 totoは昨年度、史上2位の861億円を売り上げた。売り上げから支出する助成財源も160億円と巨額で、スポーツ施設の充実などの補助金として使われている。今後、20年東京五輪の施設整備費や改築費などで多額の資金が必要なことから、政府としてはtotoを通年発売することで、来年度は売り上げを1000億円台に乗せたい考えだ。totoを運営する独立行政法人日本スポーツ振興センターの山口主任も「収益が増えることで、スポーツ振興に役立てたい」と対象の拡大に大きな期待を寄せた。

 ▽toto 独立行政法人日本スポーツ振興センターが運営。00年11月に静岡県内で2度の試験発売を経て、01年のJリーグ開幕から全国発売。03年からtotoGOAL、06年9月から1等の当せん金の最高額が6億円のBIGを発売。売り上げは昨年度が861億円。売り上げの50%が当せ ん金、残りの50%は経費や 国庫納付金を除いて、スポ ーツ振興事業などに充てられている。

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2013年10月12日のニュース