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日本 セルビアに敗れる…強力“プレミアDF陣”崩せず無得点

[ 2013年10月12日 02:28 ]

前半、ドリブルで攻め込む香川(右)

国際親善試合 日本0―2セルビア

(10月11日 ノビサド)
 欧州遠征中のサッカー日本代表は11日、セルビア北部ノビサドでの国際親善試合でセルビア代表と対戦。DFナスタシッチら強力DF陣を崩せぬまま無得点で終わり、0―2で敗れた。

 来年のワールドカップ(W杯)ブラジル大会出場を決めた日本は国際サッカー連盟(FIFA)ランキングで42位、W杯欧州予選で敗退したセルビアは同43位。日本にとっては前線からの組織的な守備の確認や、苦手とするアウェー戦を克服するための一戦となる。

 先発メンバーが発表され、約1年ぶりとなる欧州でのアウェー戦に日本は柿谷を1トップに置いた4―5―1を採用。左足首を痛め、前日から全体練習に合流した遠藤はスタメンに名を連ねた。

 対するセルビアは、この試合が引退試合となるMFスタンコビッチが先発出場。味方選手の負傷によりマンチェスター・シティー所属のDFナスタシッチ急きょメンバー入りし先発。チェルシー所属のDFイバノビッチと強力CBコンビで日本を迎え撃つ。

 試合はセルビア代表MFスタンコビッチが前半10分、両軍の選手に見送られながらMFラドバノビッチと交代。監督や家族に迎えられ感動的な引退試合となった。

 日本は過去に経験したことのないような特殊な雰囲気のなかリズムがつかめずいたが前半19分、後方からのロングボールに反応した内田がペナルティエリアに侵入。DFトモビッチに後ろから倒されるが、主審のホイッスルはならず。

 続く同29分、ペナルティエリア左隅付近でボールを持った本田から中央の長谷部へパスがつながると、長谷部がワンタッチでスルーパス。するとペナルティエリア内に走りこんだ香川がワントラップから左足でシュート。しかしGKストイコビッチの好守に阻まれゴールはならなかった。

 0―0のまま前半終了。両チームとも交代せずに後半がスタートした。

 日本は序盤攻勢が続くと柿谷や遠藤がシュートを放つがゴールならず。このまま日本のペースが続くかと思われた後半14分、右サイドのMFバスタがドリブルでペナルティエリア内に侵入すると長友をかわしゴール前にクロスを送る。このボールをMFタディッチが正確なトラップから右足を振り抜きゴールネットを揺らす。

 反撃を狙う日本は同23分、FW柿谷に代え清武を投入。岡崎を1トップに置き、清武は右サイドに入った。

 日本は清武の入った右サイドから何度かチャンスを作るも決定機を生かせない。同27分のチャンスでは、岡崎がペナルティエリア深い位置まで侵入した香川からの折り返しに右足で合わせるも、相手DFが気になりシュートは枠をとらえず。

 残り時間が5分を切ったところで日本は香川に代えて乾を投入。乾は同42分にペナルティエリア左付近からシュートを放つがボールは大きく枠の外へ。

 何とか同点に追いつきたい日本だったが同46分に追加点を奪われ万事休す。0―2でセルビアに敗れた。

 

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