柏FW田中 頭脳的省エネプレーで好機演出

[ 2013年7月14日 06:00 ]

<柏・鹿島>決勝点を演出した柏の田中

J1第16節 柏2―1鹿島

(7月13日 国立)
 柏のFW田中順也(25)が調子を上げてきた。鹿島戦の後半ロスタイムに右クロスを冷静に頭で折り返して決勝点を演出。J1再開後の3試合で1得点4アシストとした。「徹(太田)から完璧なボールが来たので。折り返しがうまくいった」。日本人離れした顔つきでファッション誌に登場したこともあるイケメンが満足げに振り返った。

 今季はFW工藤の成長などを受けて定位置確保に苦しんでいるが、柏がリーグ優勝した11年は30戦13得点と活躍。12年2月の親善試合アイスランド戦で代表デビューを果たし、DF近藤は「今年の工藤はシュートがうまくなったけど、2年前の順也ほどではない」と指摘する。好不調の波が激しく伸び悩んできたが、ここにきて復調の兆しを見せ始め、ネルシーニョ監督も「ゴールシーンに絡む特性が戻ってきた。好調時はチャンスが彼に寄ってくる」と称えた。

 復調の陰にはメリハリがある。豊富な運動量が持ち味ながら「監督には“無駄に動くな”と繰り返し言われてきた」と振り返る。夏場は体力消耗が激しく、昨年まで終盤に足がけいれんする姿も目立ったが、プレーの緩急を覚えて試合の終盤まで体力を維持。「うまく頭を使って結果を出すようにしている」という。

 ここまで3得点ながら8アシスト。「自分で取るのもうれしいけど(アシストで)決めてくれると、その人と相当喜べるから」と他人を生かす快感にも目覚めた。代表復帰は「考えてない」と話すが、完全復活で左足からの豪快なシュートが戻れば道は開けるはずだ。

 ▽田中 順也(たなか・じゅんや)1987年(昭62)7月15日、東京生まれの25歳。三菱養和巣鴨ジュニアユース、三菱養和ユース、順大を経て10年に柏入り。順大3年時に柏の特別指定選手でJ1デビュー。J1通算84試合21得点。日本代表は1試合無得点。利き足は左。1メートル81、75キロ。

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