メッシ９１発締め！恩師に贈るゴールで年内最終戦飾る

バリャドリード戦で先制ゴールを決めたシャビ（中央）を祝福するバルセロナのメッシ（左）

リーガ・エスパニョーラ バルセロナ３－１バリャドリード

（12月22日）
　バルセロナのＦＷメッシが年内最終戦を会心のゴールで締めくくった。後半１４分に相手選手２人をかわし、さらに２人に挟まれながら左足で追加点。ゴール左前からここしかないというコースで右ポストに当てながらしぶとく決めた。

　先発した公式戦に限れば８戦連続だった２得点こそ途絶えたが、自ら起点となった前半４３分の先制点に続く追加点で流れを決めた。ゴールラッシュに沸いた１２年の最後を飾った年間９１点目。唾液腺がんで２０日に手術を受けたビラノバ監督にささげるゴールでもあった。

　試合前に退院を知らされた指揮官はメッシにとってユース（Ｕ―１６）時代の監督で恩人。「彼が最初に信頼してくれたんだ。それまで控えだったけど、彼があの年代で初めて先発として使ってくれた」。のちにトップチームでもグアルディオラ前監督の参謀役としてウイングだったメッシのセンターＦＷ起用を進言。エースのゴール量産に道を開き、チーム躍進を支えた功労者とあって、ＭＦシャビも「勝利をささげたい」と訴えるなどイレブンが口々に思いを語った。開幕１６勝１分けはリーグ史上最高の成績。指揮官復帰は来年２月以降だが、止まらない背番号１０がチームを支える。