×

先制弾&V弾アシストだ!遠藤大活躍でガンバが4強進出

[ 2012年12月24日 06:00 ]

<C大阪・G大阪>前半19分、遠藤(7)はヘディングで先制ゴールを決める

天皇杯準々決勝 G大阪2-1C大阪

(12月23日 長居)
 「松波ガンバ」はまだ終わらない。天皇杯準々決勝は23日、4試合があり、来季のJ2降格が決まっているG大阪はMF遠藤保仁(32)が1ゴール1アシストの大活躍。延長戦の末に「大阪ダービー」を制し、2大会ぶりのベスト4進出を決めた。
【試合結果】

 延長にもつれ込んだ大阪ダービーを意地と底力で制した。来季J2のG大阪は、MF遠藤が1得点1アシストの活躍で、宿敵を2―1と撃破。2大会ぶりの準決勝進出を決めた。

 新布陣が効果を発揮した。15日の天皇杯4回戦・町田戦の前半途中から試した、DF今野をボランチに置いて遠藤がトップ下に入るシステムを、初めてキックオフから採用。「1つ前に行けば攻撃に専念できる。ゴールに絡む仕事をしたい」と意気込んでいた背番号7は、前半19分に二川のシュートのこぼれ球に詰めてヘディングで先制。延長後半7分には、家長の決勝点をフリーキックでアシストするなど全得点に絡む活躍で、自らの言葉を実践してみせた。

 殊勲の司令塔が「全体的にうまくいったと思う」と振り返った新システム。ただ、週半ばに非公開で行われた紅白戦の段階では、ほとんど機能しなかった。直後に危機感を感じた選手同士でミーティング。連携や守備意識を確認し、短時間で見事に課題を修正した。DF中沢は「このままで終われるかという思いが、みんなある」と明かしたように、J2降格の屈辱を味わった選手の意地が引き寄せた1勝だった。

 今季限りでの退任が決まっている松波監督も、120分間、死力を尽くした選手を「戦う気持ちを出して最後まで走ってくれた」と称賛。シュート数でも23―12と圧倒し「ダービーは勝ちたいという気持ちで上回らないといけない。チーム一丸の勝利」と胸を張った。

 ラストタイトル奪取へ、準決勝ではナビスコ杯王者の鹿島と29日にエコパで激突する。遠藤は「良い準備をして決勝に進めるようにしたい」と誓った。ダービーを制して“ナニワの雄”のプライドを保った「松波ガンバ」は“負ければ終わりの戦い”の中で、さらなる進撃を続けていく。

続きを表示

この記事のフォト

2012年12月24日のニュース