カズは「アラ」!!サッカーならMF、攻撃起点役に

[ 2012年10月20日 06:00 ]

サイドで起用されることになったカズ

フットサルW杯日本代表発表

 日本サッカー協会は19日、フットサルW杯タイ大会(11月1日開幕)の日本代表14人を発表し、J2横浜FCの三浦知良(45)が選出された。体調不良のカズはこの日も練習、会見をキャンセルしたが、ミゲル・ロドリゴ監督(42)はサッカーのMFにあたるポジション「アラ」を任せる方針を示した。同代表は24日にブラジル(東京)、27日にウクライナ(旭川)と強化試合を行い、28日にタイに出発する。

 よどみない口調で高らかに読み上げられた。「三浦カズ」。午前練習後に行われたW杯メンバー発表。ロドリゴ監督は、フィールド選手の1番手でカズの名を告げた。98年W杯フランス大会では直前のスイス合宿で岡田武史監督が「外れるのはカズ、三浦カズ」と衝撃の発表。カズは傷心帰国し、悲劇は社会現象にもなった。あれから14年。W杯の扉は開かれた。

 カズはその瞬間、宿舎にいた。前日から38度近い発熱が下がらず練習、予定されていた会見をキャンセル。それでも日本協会を通じ「日本代表として誇り、責任を持って全力でプレーする」とW杯の重みをかみしめるようにコメントした。

 W杯では攻撃の起点を託される。ロドリゴ監督は「ポジションはアラを考えている。パスを出して前に出てシュートというような攻撃の起点になってほしい」と明言。1次リーグはブラジル、ポルトガルなど優勝候補と同組。前線で体を張るピボより、サイドに位置するアラの方がパス能力、決定力を生かせると考えたからだ。

 日本協会関係者によれば、カズは最初にフットサルW杯参戦を打診された時から自身が代表に加わることで落選する選手が出ることを気にかけていたという。どうしても自身の悪夢が重なるからだ。だがそれも杞憂(きゆう)に終わった。落選した滝田学(26=町田)は「僕たちにないものを絶対的に持っている。そこ(カズの代表入り)にストレスはない。リスペクトだけです」と熱く語った。

 「特別なシチュエーションに挑戦できる特別な人だからこそ、特別なチャンスが来る」とロドリゴ監督。14年前、日本が初出場したサッカーW杯のピッチに立てなかったカズが、フランスに置いて来た魂はタイに向かう。フットサルW杯で日本を初の1次リーグ突破に導くために。

 ▽フットサルのポジション サッカーのFWに当たるのが「ピボ」(1人)。ポルトガル語で「中軸」を意味し、得点力はもちろん、ポストプレーなどの役割も求められる。MFに当たるのが「アラ」(2人)。ポルトガル語で「翼」を意味し、攻守の切り替えや体力、スピードのほか、ゴール前では決定力も必要とされるオールラウンダー。DFに当たるのが「フィクソ」(1人)。ポルトガル語で「固定」を意味し、守備の要であると同時に攻撃面では最後方で司令塔にもなる。GKに当たるのが「ゴレイロ」(1人)。

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