清武に「天才」と呼ばれた男 柿谷 起死回生の芸術ボレー

[ 2012年7月8日 10:38 ]

<横浜・C大阪>後半、同点ゴールを決め、丸橋(中央上)らに祝福されるC大阪・柿谷(13)

J1第17節 C大阪1―1横浜

(7月7日 ニッパ球)
 ポスト清武はオレだ!アウェーで横浜と対戦したC大阪は0―1で迎えた後半35分、MF柿谷曜一朗(22)の2戦連続となる同点ゴールで勝ち点1。公式戦ここ8試合で7得点と大暴れの“新エース”が後半戦、C大阪を浮上させる。

 敗色濃厚の状況下で新エースのスーパーゴールが生まれた。0-1で迎えた後半35分、MFブランキーニョからの縦パスを受けた柿谷が、浮かせたトラップからそのまま左足で振り向きざまの左足ボレー。リーグ2戦連発、公式戦では3戦連発となる鮮やかな一撃がゴール左に突き刺さり、追い込まれていたC大阪に貴重な勝ち点1をもたらした。

 「前を向こうと考えていたら、あの一連の動きになった。(攻撃の)スイッチが入るのが遅すぎたけど(得点が)入って良かった」

 日本代表MF清武が前節の浦和戦を最後にドイツ1部・ニュルンベルクへと移籍。さらにMFキム・ボギョンも韓国五輪代表の合宿に合流するためにチームから離脱した。攻撃陣を支えてきた2人が不在となった中で、圧倒的な輝きを見せた背番号13。これで最近の公式戦8試合で7得点目となった。

 同学年の清武に「天才」と言わしめた男に、さらに“怖さ”が増してきた。J2徳島への期限付き移籍を経て、今季からC大阪に復帰。2月の宮崎合宿からソアレス監督と何度も話し込み、そのたびに「もっとゴールに向かってプレーをしよう」と意識改革を促された。最近では、よりゴールに近い2トップの一角としてプレー。この日は清武の抜けた穴の左MFで先発したが、同点弾が生まれたのはFWへとポジションが変わってからだった。

 このドローでチームは14位に浮上。約1カ月半にわたって白星がないものの、わずかに降格圏から遠のいた。「負けなくて良かったけど、逆転できなかったことが自分たちの課題」。会心のゴールに酔うことなく反省を口にした柿谷が、苦境に立たされているC大阪をけん引していく。

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「J1」特集記事

2012年7月8日のニュース