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五輪落選の原口 涙の2発「僕は浦和でしっかり輝く」 

[ 2012年7月8日 06:00 ]

<浦和・鳥栖>後半7分、浦和・原口(手前)がゴールを決め、感極まった表情を見せる

J1第17節 浦和4―3鳥栖

(7月7日 埼玉)
 ロンドン五輪代表から落選した選手たちが奮起した。浦和のFW原口元気(21)がリーグ戦では自身初の1試合2ゴールを決めた。後半7分と同9分に立て続けにゴールするなど3得点に絡んだ。鹿島のFW大迫勇也(22)もアシストをマークした。また、名古屋の五輪代表FW永井謙佑(23)は連続試合得点こそ途切れたが、先制点をアシストして好調ぶりを示した。五輪代表は8日から国内合宿に突入する。

 原口が自身初のリーグ戦2得点で、五輪代表入りを逃したうっ憤を晴らした。2―0で迎えた後半7分だ。右サイドを駆け上がって柏木のパスを受けると、正確なトラップから狙い澄ましてゴール左に今季3点目を突き刺した。すぐさまサポーターが待つゴール裏でガッツポーズ。雨に打たれながら雄叫びを上げ歓喜の涙を流した。

 “原口劇場”はこれで終わらない。2分後の後半9分、DFのクリアボールをカットした柏木のシュートの軌道上で右足インサイドでコースを変え、自身この日2点目を流し込んだ。前半7分の梅崎の先制点も原口のポスト直撃のシュートが起点となって生まれた。

 悔しさを力に変えた。2日に発表された五輪代表に原口の名前はなかった。本職ではない1トップで懸命にアピールを試みたが、6月23日の仙台戦と同30日のC大阪戦は2試合連続でシュート0本。朗報は届かなかった。「めちゃくちゃ悔しかったけど、くよくよしてられない」。

 ゴール後の涙の理由を聞かれ「やっぱりうれしかったから」と笑った。進むべき道は見えている。「次の目標は(14年の)ブラジルW杯。この悔しさをいい意味で忘れないことが大事」。新たな目標に向けて最高の形で再出発した。

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