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日本代表やばいかも…俊輔カタール戦出場微妙

[ 2008年11月8日 06:00 ]

 岡田ジャパンに暗雲が立ちこめた。セルティックのMF中村俊輔(30)が7日、左ひざ内側の痛みを訴え、グラスゴー市内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受け、8日のマザーウェル戦を欠場することが決まった。診断はまだ出ていないが、19日のW杯アジア最終予選カタール戦に影響を及ぼすのは必至。

 中村が左ひざを痛めたのは6日の練習中だった。欧州CLマンチェスターU戦に出場しなかったメンバーで行われたミニゲームで、ニール・レノン・コーチと接触。その日は足を引きずるしぐさも見せずに引き揚げたが、一夜明けると状況が一変した。7日も練習場に姿を現したが「左ひざの内側が痛い。蹴る動きをすると痛い」とスタッフに訴え、急きょグラスゴー市内の病院に向かいMRI検査を受けた。クラブ幹部と話し合った末に「大事を取ってあしたは休む」と中村自身がマザーウェル戦の欠場を決断した。
 詳しい診察結果が出るのは8日以降となるが、全治2週間以上なら19日のW杯アジア最終予選カタール戦への出場は不可能となる。全治1週間程度で済んだとしても、12日のキルマーノック戦、16日のハミルトン戦の出場は微妙。2日のハーツ戦、5日のマンチェスターU戦も出場機会がなかったため、約3週間も試合から遠ざかって“ぶっつけ本番”でカタール戦を迎えることになる。中村はカタール戦について「まだ全治も出ていないから、分からない」と話すにとどまった。
 日本代表の大黒柱を襲ったアクシデントは岡田監督にとっても大誤算だ。当初はカタール戦の前々日の17日から中村を練習に参加させるつもりだったが「いいコンディションで戦うのが一番だから」と余裕を持って17日夕方に現地入りさせることにした。だが、コンディションを整えるどころか、慢性的な右足首痛、10月29日のリーグ杯キルマーノック戦で痛めた左太腿に続き、さらに新たな負傷が追い打ちをかけた。司令塔が万全でない上に、守護神・楢崎の出場も絶望的。勝ち点4で並んでいるカタールとの一戦に進退を懸ける岡田監督が絶体絶命のピンチに立たされた。

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2008年11月8日のニュース