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観客3倍以上に!J2で四国ダービー ライバル協力

[ 2008年11月8日 08:42 ]

 サッカーJリーグ二部(J2)で四国を本拠地とする徳島ヴォルティスと愛媛FCが、対戦する「四国ダービー」を盛り上げようと協力している。いずれも集客に苦しんでいるが、9月の対戦では1試合平均の3倍以上を記録した。

 徳島と愛媛は2005、06年に相次ぎJ2に参入したライバル同士だが、優勝争いには遠く成績は低迷。昨年の平均の観客数は両チームとも約3300人で、四国ダービーで観客を増やそうとの思惑で一致した。
 「阿波おどりのようにスタジアムを人と熱気で埋め尽くしたい」と考えた徳島は、9月の愛媛戦を「四国ダービー祭り」と銘打ち、四国4県のお祭りの披露を企画。「ご当地バーガー」や特産品も販売された。
 会場前の広場では愛媛の「イケメン野球拳」や徳島の「阿波おどり」、香川の「婆娑羅踊り」、高知の「よさこい」が競演。「試合以外も楽しみがあって面白い」と観客にも好評だったという。
 観客はJ2参入後の最多となる約1万2000人。3年連続最下位の徳島は試合にも大勝し、“四国制覇”の旗を手にした。
 四国ダービーでの協力は来年も続ける予定で、徳島の高本浩司社長は「愛媛とタイアップして四国全体を元気にしていきたい」と語り、愛媛の亀井文雄社長は「地方の特産品をアピールし、経済効果も上げたい」と話している。

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2008年11月8日のニュース