【函館新馬戦】アオラキ歩む“第二の白毛伝説”

[ 2022年6月29日 05:00 ]

 【東西ドキュメント・函館=28日】目の前を歩く新馬ゼッケンの白毛に高木は既視感を覚えた。2年前、函館競馬場で思わずカメラを構えた白い新馬は、のちにG1を3勝してアイドルホースへと飛翔した(もちろんソダシ)。今年の夏は純白のアオラキ(牡2=田村、父ゴールドシップ)が現地の視線を独り占め中だ。

 この日はあいにくの雨。洗い場では中川助手が丁寧に馬体についた泥を落としていた。「他の馬なら全く気にならないような汚れも目立ってしまう。洗い場に1時間以上は連日いますね。毎日、白いTシャツにカレーをこぼされている感じです」と苦笑い。ソダシの今浪厩務員も2年前に似たようなことを言っていた。白毛馬あるあるだ。「1週前追いの後、少し気持ちが入った。これがいい方向に出れば。ゲートも問題ありません」(中川助手)。母はニュージーランド産のカスタディーヴァでソダシ一族と血縁関係はない。それでも函館の地から“第二の白毛伝説”を夢見たくなる。デビュー予定は7月3日5R(芝1800メートル)だ。

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2022年6月29日のニュース