ミューチャリー 勝負の5歳秋

[ 2021年9月17日 05:30 ]

念願の中央交流Vへ充実の5歳秋を迎えるミューチャリー
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 【地方からの風】「中央交流の一つくらいは」。ミューチャリー(牡5=船橋)の能力を信じ、その言葉の実現へ挑戦し続けているのが矢野師だ。

 今年に入って5戦。うち4戦はJRA(東京)に遠征したフェブラリーS(7着)を含めすべてG1を戦ってきた。唯一、地方同士のメンバーとなった5月の大井記念は6馬身差の圧勝と力の違いを見せつけた。だが、あくまで欲しいタイトルは「G」の称号だ。

 「これまで取りこぼしみたいのもあったが、スムーズにいけば違うと思っている。なかなかうまくいかないのが中央交流だけど。すべてがかみ合えば…」(矢野師)。その思いを乗せて挑む次走が22日に行われる白山大賞典(G3、金沢2100メートル)だ。

 前走の帝王賞(4着)後は放牧に出してリフレッシュ。厩舎に戻って来てからの約1カ月半じっくり調整を進めてきた。5歳秋を迎え肉体的なことより精神面を重視しての内容。「気持ち的にもう少しピリッとすれば大丈夫だろう。こちらが仕上げでミスでもしない限りは力を出し切ってくれる。ここで結果を出さなければJBC(11月3日、金沢)なんて言ってられない」と力を込めた矢野師。デビューから手綱をとり続けた御神本に替わり今回は金沢を知り尽くした吉原にスイッチ。勝負を懸けた一戦に注目だ。

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2021年9月17日のニュース