【函館新馬戦】“藤原英師二の矢”アスクワイルドモア!仕上がり上々、武豊背に11日デビュー

[ 2021年7月6日 05:30 ]

Road to 2022

アスクワイルドモア
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 今年のダービーをシャフリヤール(牡、父ディープインパクト)で制した藤原英昭厩舎。素質馬、期待馬ひしめく一流厩舎が函館4日目(11日)の芝1800メートルにアスクワイルドモア(牡、父キズナ)を送り出す。6月中旬には函館入り。入念に乗り込まれ仕上がりは良好。鞍上は武豊を予定している。

 今年のダービーは福永がシャフリヤールの強烈な末脚を引き出し、騎手として3人目のダービー連覇を飾ったが、調教師ではいまだ連覇を達成した者はいない。来年、史上初の偉業への挑戦権を与えられた藤原英師。既に6月27日、阪神で行われた新馬戦(芝1800メートル)をレッドベルアーム(牡、父ハーツクライ)で勝利。偉業達成に向け好スタートを切った。

 二の矢として期待されているのがアスクワイルドモアだ。今年の千葉サラブレッドセールにおいて6941万円(税込み)で落札されたキズナ産駒。函館競馬場へ入厩後、5本の追い切りを消化しており、仕上がりは上々。馬体重は460キロほどで、徐々に動きに俊敏さを見せ始めている。田中博助手は「ゲート試験をすぐにパスした。見た目も動きもいい。まだ前進気勢がないので、道中で促しながらですが、追うごとに体が軽くなり動けるようになってきた。気性的にこのくらいの距離が良さそう」と話した。

 6月30日に芝コースで行われた1週前追いは、荻野琢が騎乗してプライムフェイズ(4歳2勝クラス)と併せ馬。3馬身追走してゴール前で仕掛けられると、鋭く反応して内併入。荻野琢は「素直でいい馬。手脚が長くて、いいリズムで走っていた。背中も良かったです。来週やればさらにギアが入りそう。どれだけ変わってくるか楽しみですね」と称賛した。

 配合にも注目だ。母ラセレシオンはダート3勝ながら、全兄が10年青葉賞勝ち馬ペルーサ。サンデーサイレンス3×3のインブリードは珍しくないが、父も母父もサンデー系だとやはり強烈な印象で、大胆にしてワイルドな配合。両親ともサンデー系の配合で重賞馬は17年シンザン記念キョウヘイがいる。意欲的な配合が結実するかも興味深い。

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2021年7月6日のニュース