【競輪コラム】「選手個人の売り出し」がガールズケイリンのさらなる売り出しにつながる

[ 2026年4月30日 04:30 ]

佐藤水菜の優勝で幕を閉じた今年のオールガールズクラシック
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 ガールズケイリンは第2の成長期に入っている。直近3年のガールズの売り上げは23年度700億527万円、24年度828億6840万円、25年度998億2000万円。25年度は前年度比120%超えで男子も含めた伸び率よりも高い数字だ。また、今月24~26日に松戸で行われたオールガールズクラシックでは3日間で2万人超が訪れ大盛況。売り上げは目標未達となったが、明らかに同場で行われた第1回とは比べものにならないにぎわいがあった。

 ここからもう一つ先へ。「個性を見てもらう」が重要になると考える。今回のオールガールズクラシック開会式にヒントがあった。参加選手42人全員がバンクに登場。1R前ながら多くのファンが集まり、推しの選手に声援を送ったり、カメラを向けていた。ただ、マイクの前に立ったのはティアラカップの7人と敢闘宣言の五味田奈穂の8人だけ。参加選手全員がファンに自分の言葉でアピールする場面があってもいいと感じた。ボートレースでは開会式で出場選手全員がマイクの前でパフォーマンスをする。女子戦が売れている要因はここにもある。

 もちろん、公営競技選手ゆえ、ふざけ過ぎは良くないが、多少緩くキャラを売ることは大事。ネットで拡散されれば、ガールズケイリンよりも先に選手を好きになる可能性もある。選手目当てでレースを見て競輪を好きになり、競輪場を訪れて、さらにファンになる。賭ける、レースが好き、という正門から入る必要はない。違う入り口からガールズケイリンに触れてもらうことが成長につながる。

 今回、松戸では参加選手のトレーディングカードが作られ、ゲットするために列ができていた。また、展示された選手のサインには多くのファンが足を止めていた。レースレベルもG1ができ、賞金も上がったことで高まっている。さらなる人気へ。選手個人を売り出すことが、ガールズケイリンをもっと売り出すことにもつながるはずだ。(渡辺 雄人)

 ◇渡辺 雄人(わたなべ・ゆうと)1995年(平7)6月10日生まれ、東京都出身の30歳。法大卒。18年4月入社、20年1月からレース部・競輪担当。22年は中央競馬との二刀流に挑戦。23年から再び競輪一本に。愛犬の名前は「ジャン」。

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