大久保師、管理馬から規制薬物も処分取り消し

[ 2021年3月6日 05:30 ]

 JRAは昨年7月17日付で大久保龍志師(55)に科した過怠金30万円の処分を5日付で取り消したと発表した。昨年7月12日の阪神4Rに出走したトロイカ(牡3=当時)の検体から規制薬物である消炎・鎮痛剤「ジクロフェナク」が検出されたとして過怠金が科されたが、心当たりがなかった大久保師は滋賀県警草津署に捜査を依頼。JRAも調査した結果、トロイカが競走当日に使用した競馬場の馬房を前日に使用した別の競走馬が、レース後に馬房で治療のためにジクロフェナクの投与を受けたことが判明。何らかの形で残留したジクロフェナクをトロイカが翌日摂取した可能性が否定できないことから、処分を取り消すことが適当と判断した。

 ◆規制薬物 治療を目的に使用される薬物であり、競馬法で定められた「禁止薬物」のような競走能力への影響はなく、馬の福祉および事故防止の観点から、その影響下にある馬の出走は禁止されているもの。ジクロフェナクは消炎・鎮痛効果を目的として一般的に使用される治療薬。

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2021年3月6日のニュース