貪欲な水野の南関修業に注目「吸収したい」

[ 2020年4月10日 05:30 ]

笠松から期間限定免許で南関東に来た水野翔は多くのことを吸収したい、とレベルアップに意欲満々
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 【大いに気になる】

「とにかくいろいろ経験してみたい」

 そんな好奇心旺盛な水野翔(かける=23)が笠松から期間限定免許で南関東にやって来た。今月1日の船橋から騎乗し、その開催では3勝と、いきなりその実力の片りんを見せつけた。「目標は10勝です」と6月19日までの期間ではやや控えめなものだが、まずは「南関東は地方競馬で一番大きな舞台。これまで一度も乗ったことがないので、流れ、コースなど全てを吸収して騎手として成長したい」と大きな数字にはこだわってはいない。

 今年でデビュー7年目。ホッカイドウ競馬から2年前に笠松移籍。そして昨年はマカオで武者修行したが、それがターニングポイントになったと振り返る。「実力が変わらない馬でレースが行われるので乗り方次第でチャンスがある。まさにジョッキーの腕次第の世界。結果が出ないとすぐに乗せてもらえなくなるし、かなりシビアでした」とプロフェッショナルの世界を再認識させられた。そこで学んだ思考の変化が「スタイルを合わせる」こと。馬のつくりが違えば鞍はまりが悪くなる。そこをどう御すか。経験値が上がるにつれてレベルが上がっていった。今では「今までの経験を応用すれば大丈夫」と対応力に自信をつけた。この南関東での騎乗も貪欲にいろいろ吸収するつもりだ。それが花開いた時「地方の重賞を勝ちたい」の大目標が現実味を帯びてくる。

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2020年4月10日のニュース