【東海S】壽助手17年間の思いを胸にヒストリーメイカーと重賞獲りへ

[ 2020年1月24日 14:41 ]

東海Sに挑むヒストリーメイカーと壽助手(撮影・亀井 直樹)
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 慣れ親しんだ厩舎の解散まで残り1カ月余りとなったが、作田厩舎の壽助手は感傷に浸ることなく、目の前の仕事に黙々と取り組んでいる。東海Sにはヒストリーメイカーで参戦。昨年1月にJRAに再転入後、7戦3勝。前走の摩耶Sを制してオープン馬となった厩舎の看板馬だ。

 「実は前走を勝った後、馬が抜け殻になった時があったんです。でも、普通に回復しましたね。いい感じに仕上がりましたよ」

 準オープンに上がって以降、4着→3着→5着→3着。何としても解散までにオープン馬にしたいと誓っていただけに、安どの1勝だった。「そういう意味では僕も満足して抜け殻になってしまったのかも」と冗談を口にしつつ、レースを心待ちにする。

 笑顔の仕事人として知られる。09年札幌2歳Sをサンディエゴシチーで制覇。ダービー(8着)にも駒を進めた。近年ではバイガエシが4勝を挙げて、16年の函館記念(5着)では1番人気に支持された。多くの活躍馬を手がけてきたが、思い出の馬には多くのファンが忘れているであろう、1勝馬の名前を挙げた。

 「印象に残るのは、下のクラスの馬だったりするんです。中でもヴィーヴァレジーナで未勝利を勝った時のことはよく覚えています。(09年の)忘れな草賞にも出たんですが、これがブエナビスタが勝った桜花賞の日でお客さんが多くて。当時、少し仕事に飽きていたんですが、こういうところに自分の担当馬を連れてきたいなと思ったんです」

 大舞台の雰囲気を味わったことで、いつからかOFFになっていた“やる気スイッチ”がONに。これを契機に担当馬の成績も上がっていった。

 「僕は作田厩舎ひと筋。昭和の古き良き厩舎といった感じで、スタッフの意見を尊重してくれるし、やりやすかったです。僕自身、いい馬も担当させてもらえましたし、本当に恵まれていましたね」

 師匠の馬で重賞にチャレンジするのは、おそらくこれが最後。17年間の感謝の思いを胸に全力で挑む。

 ◆壽 洋平(ことぶき・ようへい)1976年(昭51)9月20日、京都府出身の43歳。船橋競馬場の齊藤速人厩舎から天栄ホースパークを経て、03年に作田厩舎へ。09年の札幌2歳Sを制したサンディエゴシチーや、4勝を挙げたバイガエシを手がけた。

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