【AJC杯】ミナリク重賞初Vへ30度目の正直 チャームと昨年中山牝馬S2着の雪辱だ

[ 2020年1月24日 05:30 ]

美浦トレセンのF・ミナリク(撮影・西川祐介)
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 冬の中山シリーズを締めくくる伝統の古馬重賞「第61回AJC杯」。3年連続でこの時期に短期免許で来日しているフィリップ・ミナリク(44=チェコ出身)がJRA重賞初制覇に燃えている。昨春の中山牝馬Sで鼻差2着惜敗のウラヌスチャームと再コンビ。男馬顔負けの切れ味を引き出し、悲願成就に挑む。

 ミナリクがJRA重賞初Vに胸を躍らせる。パートナーのウラヌスチャームには昨年3月中山牝馬S(2着)以来の騎乗。フロンテアクイーンに鼻差届かなかったが、これまでのJRA重賞29戦では最も勝利に近づいた瞬間だった。

 その追い切りには、2週続けて志願騎乗するほどの熱の入れよう。鞍上は「グッドコンディション。先週も動きは良かったけど、今週はメンタル的にも凄く落ち着いていて良かった。5歳になって馬体も精神面も成長した感じ」とにこやかな笑みを浮かべる。
 91年に母国チェコのプラハで初白星。96年ドイツに騎乗拠点を移し、同国で4度リーディングに輝く名手は、ランド(ドイツ馬)が95年ジャパンCを制したことで日本競馬に関心を募らせた。14年ジャパンC(アイヴァンホウ6着)で日本初騎乗、2年前の18年に念願の短期免許で9勝、19年は11勝、今年も2勝と順調な滑り出しを見せている。寿司や刺し身がお気に入りで日本茶も好物。北千住を拠点に「今年は自転車にハマっていて、さらにアドベンチャーできてます」とオフの行動範囲も広げ、すっかり日本に溶け込んでいる。

 チャームの中山牝馬S後のVTRもチェック済み。「エリザベス女王杯(11着)は強いメンバー相手にいい競馬をしている。その調子を維持できていればいいと思う。2200メートルはOK。レースが楽しみ。今回のメンバーも強いけど、チャレンジするのが競馬だからね」と目を輝かせる。

 今回の免許期間は1月5日~4月3日の約3カ月。3年連続で冬~春の滞在に、日本の競馬ファンの間には「冬のミナリク」として定着しつつある。

 「日本の競馬は世界のトップクラス。ルメールやミルコ(デムーロ)、マーフィーも来ているレベルの高い中、白星を挙げられているのはうれしいこと。何より、競馬場に来るファンの声援がとても温かい」

 牝馬がAJC杯を優勝すれば、91年メジロモントレー以来、29年ぶり2度目の快挙。G1常連の男馬の壁を打破すれば、レース後のウイナーズサークルは“ミナリクスマイル”がはじけるはずだ。

 ◆フィリップ・ミナリク 1975年3月10日生まれ、チェコ(当時はチェコスロバキア)・プラハ出身の44歳。父・ファーディナンド氏は同国のリーディングを2度獲得した騎手。高校に通いながらアマチュア騎手となり、91年にプラハで初勝利。96年に拠点をドイツに移すと00年に自身初の年間100勝突破。ドイツリーディングを4度獲得(05、11、16、17年)。JRA通算358戦22勝(23日現在)。1メートル69、51キロ。

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